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J1史上初の“新国立”開催…アルベル監督が記者会見で熱弁「新国立競技場を一番いい形で活用できるのはFC東京」

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アルベル監督

[4.29 J1第10節 FC東京 2-0 G大阪 国立]

 FC東京が29日、J1リーグ史上初めて新国立競技場でホームゲームを開催した。今季から新たに就任したアルベル監督は、試合後の記者会見で「FC東京は東京の名を背負っている」と切り出し、今後もホームゲームで新国立競技場を使い続けていきたい意向を述べた。

 大雨の中で行われた“新国立”初のJ1リーグ戦。ホームゲームのFC東京は積極的なPRでコロナ禍でJリーグ最多となる43,525人の観衆を集め、チームカラーの花火やスポットライトで聖地での一戦を大きく盛り上げた。選手たちもチームのこうした環境づくりに奮起。3試合連続ノーゴールから脱する2得点で、4試合ぶりの白星を収めた。

 試合後、アルベル監督は饒舌だった。

「今日のポジティブなポイントの一つはオリンピックスタジアムでプレーできたこと。FC東京は東京の名を背負っている。このスタジアムはわれわれクラブの将来の一部分を担っているのではないでしょうか。徐々にここでプレーできる試合数が増えていくことを心から願っている。ここで多くの試合をプレーすることで、ここがわれわれのホームであるという実感が湧いてくる」

 そう率直に切り出した指揮官は、クラブとスタジアムの未来を熱弁した。

「ここオリンピックスタジアムとともに多くの人々がFC東京を私のチームだと感じてもらえれば。また観光客が東京に戻ってきた際にはこのスタジアムに来てもらえれば。FC東京の試合が東京という街のエンターテイメントの大きな部分を担うことを願っている」

「今日の雨の中、4万人を超える多くの人が来てくれたことに感謝の気持ちを伝えたい。今日の試合、そしてこの場で行われた試合が、このクラブの将来を担う分岐点になることを願う。プレースタイルはもっともっと改善しないといけない。もっと多くの勝利をもぎ取らないといけない。クラブがより大きく成長するプロセスの中で、東京の中心地にあるこのスタジアムを活かすことができればと思う」

 続けてアルベル監督は「もちろん願うなら陸上トラックがないことを期待したいが、けれどもオリンピックスタジアムはどの国、どの街でも問題があるもの。バルセロナ五輪で使われたスタジアムも長い間、放置されている。長い間、あそこにあるままだ」と報道陣の笑いを誘いつつ、「オリンピックスタジアムはいい形で活用されなければならない。この新国立競技場を一番いい形で活用できるのはFC東京なのではないでしょうか。できれば首相と話をしていただいて、解決策を見出していただければ。夕食でもしながら問題を解決しましょう。素晴らしく、美しいスタジアムだ」と笑顔を見せた。

(取材・文 竹内達也)
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