[4.29 J1第10節 FC東京 2-0 G大阪 国立]

　2か月間の長期離脱から復帰したFC東京FWレアンドロがファーストプレーで得点を決め、4試合ぶりの白星に大きく貢献した。新国立競技場では昨年1月4日のルヴァン杯決勝を含めて2試合2ゴール。史上初のルヴァン杯ファイナルに続き、J1史上初のホームゲームでも輝きを放ち、“新国立男”に名乗りをあげた。

　1-0で迎えた後半18分、アダイウトンとの交代でピッチに入り、開幕節・川崎F戦(●0-1)以来の戦線復帰。するとそのわずか2分後だった。FWディエゴ・オリヴェイラが奪ったボールを受けて前を向くと、濡れたピッチをものともしない鋭いドリブルでゴール前に侵入。最後はFW永井謙佑もフリーになっていたが、強烈な右足シュートでネットに突き刺した。

　ドリブルしている間にはMFダワンを背中で制し、フィニッシュ前には細かい駆け引きでDF三浦弦太を腰砕けにさせるなど、高いクオリティーが詰まった一撃。アルベル監督も「レアの復帰によって中盤に落ち着きを取り戻すことができた。ピッチに立った時点で彼の存在は明確だった」と絶賛しきりだった。

　ゴールの直後、サポーターの前で喜びを爆発させたレアンドロは「戻って来て久々の試合で得点で貢献できたことが嬉しかった。嬉しい気持ちをサポーターの前で表現したかった」と笑顔。新国立の連続ゴールには「すごく(感触が)いいと思う。ホームは毎試合ここでやってもらえるようにお願いしようと思う」と冗談まじりに話した。

(取材・文　竹内達也)

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