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横浜FCが今季14戦目で初黒星…初出場GK六反勇治がチームメートに報いたかった理由「サッカー選手をしていて初めてだった」

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横浜FCのGK六反勇治

[5.4 J2第14節 横浜FC 0-1 熊本 ニッパツ]

 今季のJ2リーグ戦初出場で持ち味を随所に見せた横浜FCのGK六反勇治だったが、結果は今季初の黒星に終わった。試合後、敗戦を振り返った35歳は「開幕からチームもいい調子で来ていたし、キャンプからチームメートに助けてもらった場面も多かったので、結果でチームメートに返せれば良かったけど、敗戦してしまってすごく悔しい」と唇をかんだ。

 今季の横浜FCはGKスベンド・ブローダーセンが正GKに君臨し、六反はセカンドGKという立場。それでも六反は下を向くことなく、チームメートに支えられながらここまで歩んできていたという。

「今年はチームが一丸となっている雰囲気があるのを感じるし、ヨモさん(四方田修平監督)もそういうのを重んじている。僕個人が試合に出られなくても、みんながいろんな声をかけてくれる。今日も自分が試合に出ると決まってから、いろんな選手から連絡が来て、しっかり行こうと連絡をしてくれた。サッカー選手をしていてこんなにたくさんの選手から声をかけてもらったのは初めてだった」

 だからこそ、チームメートに報いたい気持ちがあった。この日は、3-0から衝撃的なドローに終わった前節の群馬戦から先発8人が入れ替わった中、六反は主に攻撃の配球面で見せ場を披露。グラウンダーの鋭いパスを前線に何本も通し、前半終了間際には低弾道フィードをMF高木友也に収め、そこからDF中塩大貴のクロスにFW伊藤翔が合わせるビッグチャンスも作っていた。

 ところがチームはアタッキングサードでのミスが続いてゴールを奪えず、後半アディショナルタイム4分にはカウンター攻撃を食らって失点。六反自身もMF伊東俊のシュートに触れながら、かき出すことができなかった。「助けてもらったチームメートに返さないといけないという気持ちがあったのと、それとゴールデンウィークに横浜FCのサッカーを選んできてくれたサポーターに勝利を届けられなかったことがより悔しい」。初黒星の悔しさは隠せなかった。

 この日はニッパツ三ツ沢球技場に今季のホームゲーム最多となる6772人が来場。それだけにファン・サポーターへの想いも溢れ出した。「ゴールデンウィークの中で多くのサポーターが足を運んでくれていたし、日本にはいろんな娯楽がある中でサッカーを選んで見に来てもらっている。結果を出して、良いゴールデンウィークを過ごしてもらいたかった」。この悔しさは次の一戦へ。「僕らだけでなく、サポーターとともに1年通して良い結果を出し続けられればと思う」と奮起を誓った。

(取材・文 竹内達也)
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