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仙台は東京Vに屈し連勝ストップも…名倉巧が加入後初得点「このゴールをきっかけに」

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MF名倉巧が加入後初ゴール

[5.4 J2第14節 東京V 3-1 仙台 味スタ]

 ベガルタ仙台は3連勝がストップし、順位も2位から3位にダウン。開始早々に先制を許したところから、前半23分にはMF名倉巧が一時同点となる移籍後初ゴールを挙げるが、後半に2失点。名倉は「もっといい攻撃ができた」「守り切れなかったことが負けた原因」と悔しさをにじませた。

 一年でのJ1昇格を目指し、着実に勝ち点を稼いでいく仙台。直近3試合はいずれも複数得点で3連勝を挙げ、順位も2位に浮上させていた。しかし、今節にその連勝はストップ。開始3分の失点から名倉の同点ゴールで食い下がるが、後半2失点で力尽きた。

 原崎政人監督は試合後の会見で「90分を通してヴェルディさんが我々よりもよかった。これがすべてだと思います」と敗北を認める。「準備したやり方のところで、思うような立ち位置からのズレなど、細かく言えばあります。立ち位置がちょっとズレているので、パスもズレる。いらないロングボールが増えました。思っていないところでフリーの選手ができ、選手が困っている状況が多すぎた。その修正に時間がかかって、そのまま終わってしまった」。

 東京Vの対策は考えたが、相手との距離感をうまく測れず。立ち位置はズレて、攻守ともに相手の自由にさせてしまった。右サイドハーフで起用された名倉も、後方でのボール回しやサイドからの展開ができなかったことを語る。「相手のサイドバックの裏に飛び出すシーンがあまりなかった。もっと作れればもっといい攻撃ができた」。守備面でも「最後のところで守れればいいと思っていたので、今日はそこは守り切れなかったことが負けた原因。粘り強さが足りなかった」と唇を噛んだ。

 一方で、名倉は移籍後初ゴールを記録した。今季、V・ファーレン長崎から期限付き移籍で仙台に加入。コンスタントに12試合に出場し、待望の初得点だ。0-1で迎えた前半23分、PA右に進入したFWフェリペ・カルドーゾの折り返しからFW皆川佑介のシュートのこぼれ球を、名倉が押し込んだ。「フェリペがうまく抜け出してくれたので、ミナくんが入って、ちょうどこぼれてきた。決めれてよかったです」。

 次節は長崎戦のため、レンタル元である名倉は欠場。しかし、その先に待つ試合ではさらなる活躍が期待できそうだ。「得点がほしかったので、どんな形であれ1点を取れたのは自分の中で大きい。このゴールをきっかけにどんどん重ねていきたい」。自らの得点とともに、チームを一歩ずつ昇格に導いていく構えだ。

(取材・文 石川祐介)
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