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名古屋21歳DF藤井陽也、J1初ゴールが幻に「次に切り替えて」長谷川監督は判定に疑問符

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ゴールが決まって喜びを爆発させる名古屋グランパスDF藤井陽也

[5.7 J1第12節 横浜FM 2-1 名古屋 日産ス]

 1-1で迎えた後半6分、名古屋グランパスDF藤井陽也はMFマテウス・カストロからの右CKをヘディングで押し込んだが、VARの介入によってノーゴールとなった。藤井はJ1初ゴールが取り消された形。それでも試合後、「ニアが空いているのが見えたので、マテウス選手がいいボールを蹴ってくれて、自分もいい感触があった」と述べつつ「判定はしょうがない。次に切り替えてまた点を決められるように練習したい」と受け止めた。

 この場面では佐藤隆治主審がオンフィールド・レビューを行っている際の映像を見る限り、ゴール前に立っていたDF丸山祐市かMF仙頭啓矢が相手選手のプレーに影響を与えていたと判断されたとみられる。試合後、長谷川健太監督は佐藤主審からピッチ上で説明を聞いていたが、記者会見で疑問を呈した。

「ゴールだと思うが、レフェリーがああいう判断をしたので致し方ないと思うが、『オフサイドにします』というような言い方はどうなのかなと思った。『オフサイドです』ならわかるが、『オフサイドにします』というのは彼の主観というか、判断だと思うが、相手選手が何もアピールしていない中でVARでひっくり返されるというのはどうなのかなと。相手選手が少しでも関与したとレフェリーにアピールするとか、相手GKがオフサイドでしょというならまだしも、そういう相手選手が行動をとっていない中でレフェリーの判断で、ああいう形でVARで取り消されるのはしょうがない部分はあるが、悔しい部分はある」

 一方、長谷川監督は「ただ、チームとして2点目を取れなかったのは間違いない事実」と述べ、追加点を奪えなかったFW陣に奮起を求めた。

「12節が終えてFW登録の選手が1点も取ってないというのはチームにとって苦しいし、こういう状況になるのもしょうがない部分だと思う。ぜひFWの選手には奮起を期待したい。チャンスはないわけではないし、シュートを打てていないわけではない。誰かFW登録の選手が決めていかないと浮上はしないと思う」

 ここまでFW起用が続くマテウスが3ゴール1アシストと気を吐く中、その他はこの日ゴールを挙げたDF中谷進之介と、MF稲垣祥、MF仙頭啓矢、MF阿部浩之がそれぞれ1得点ずつを挙げているのみ。指揮官は「個で剥がして割るような選手はいないが、合わせる選手はいるわけで、磨いて研ぎ澄ませていかないとゴールは増えていかない。もちろんトレーニングはしていくが、彼らの奮起に期待したい。若い選手にそういう選手がいるのであれば起用を考えていかないといけない」と危機感をのぞかせた。

(取材・文 竹内達也)
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