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5連戦は3勝1敗1分、J1昇格目指す岡山は4位キープでシーズン1/3が終了「最高の結果ではない」

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全試合出場を続けるルーキーMF田中雄大

[5.8 J2第15節 千葉 1-0 岡山 フクアリ]

 好調を続けていたファジアーノ岡山は、今節に連勝が3でストップ。ジェフユナイテッド千葉の強度の高い攻守に屈し、8試合ぶりとなる今季3敗目を喫した。

 序盤はチームで安定感を見せていたが、千葉の強固な守備陣を破ることができず、シュートでプレーを終えられない。すると、千葉が次第に攻勢を強め、岡山はゴールを脅かされる場面が増えていった。それでもスコアレスで90分間を終えたが、後半アディショナルタイムに痛恨の失点。7試合継続していた無敗記録が途絶えた。

 千葉はイビチャ・オシム氏逝去後初となる本拠地での試合。試合前には追悼セレモニーを行い、気合いは十分。木山隆之監督は試合後の会見で「ジェフにとっては非常に大事な試合。選手たちには試合前に雰囲気を打ち破っていかないとここでは勝てないという話はした」と“鬼門”での白星奪取を説いたという。しかし結果は敗戦。「攻守でいいプレーがほとんど出せなかった。それに尽きる。攻守ともに自分たちの良さが出なかった」と負けを認めた。

 指揮官は「ジェフさんにとっても同じことなので言い訳にはならない」と言いつつも、チームは疲労が蓄積していた。全試合フル出場のDFヨルディ・バイスは「直近3試合はダメージがあって、コンディション自体はよくなかった。でも、チームを落胆させたくはなかったから諦めなかった。歩けなくなるくらいでなければ、自分で痛みをシャットダウンできるから」と不調の中で戦い抜いたことを明かした。

 大卒ルーキー2選手、MF本山遥とMF田中雄大も全15試合に出場。本山はボランチの一角として攻守の要を担い、また田中は右サイドからの推進力ですでに3得点をマーク。チームに欠かせない存在へと変貌を遂げている。田中は「自分のプレーを出せているという感覚もありますし、得点も最近は絡めていた」と自信を掴んでいるようだ。一方で、今回の敗戦には「もっと相手の状況とかポジショニングを見て、変化をさせればもっとやれた」と反省を語った。

 ゴールデンウィーク5連戦は3勝1敗1分で終え、順位は4位をキープ。だが、田中は「もちろん悪くない結果ではあると思うんですけど、最高の結果ではない」と強調する。「勝てる試合は勝つとか、引き分けで終われる試合は引き分けるとか、そういう部分がやっぱりJ1昇格には必要になってくる。まだまだもう一度見つめ直して、次しっかり勝てるようにいい準備をしていきたい」とさらなる上位躍進を誓う。

 J・バイスも同様のことを語る。3連勝した一方で1敗1分となった結果に「昇格を考えるのであればよくなかった。5試合を見ても最大限のポイントを取れたわけではないので、3連勝しましたけど、それはわれわれにとっては十分ではない。満足してはいけない」。連戦を終えた岡山は一週間を挟み、15日に群馬戦へ。選手たちは、残り2/3となった戦いに気を引き締め直している。

(取材・文 石川祐介)
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