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モーベルグの狙いを読み切った広島GK大迫敬介「予習もうまく活きた」

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サンフレッチェ広島GK大迫敬介

[5.13 J1第13節 浦和 0-0 広島 埼玉]

 大雨の中で行われた緊迫戦、その主役となったのはサンフレッチェ広島GK大迫敬介だった。FWダヴィド・モーベルグ、FWキャスパー・ユンカーら浦和が誇る強力な助っ人のシュートに何度も襲われたが、度重なるスーパーセーブでクリーンシートをキープ。「チャンスを作っていたので勝ちたかった思いが強い」と悔しさは残したが、敵地での勝ち点1奪取に大きく貢献した。

 とくに後半11分、カウンターから抜け出してきたD・モーベルグに対するシュートストップは会心だったという。「相手の選手が左利きでこっち側にカットインしてくるのはわかっていたし、試合前から映像を見ていて、あそこからファーではなくGKの逆を突くニアに打ってくるシーンを見ていたのである程度予測できていた」。スカウティングが実ったビッグプレーに「予習もうまく活きたのかなと思う」と手応えを語った。

 また大雨の影響でピッチコンディションが難しい中、安定したキャッチングや相手選手に詰められない場所へのパンチングも光った。「ボールが滑りやすいコンディションでもあったので、掴むところと大きく弾くところのプレーの使い分けをはっきりしようとウォーミングアップから確認していた。試合の中でもうまく落ち着いて、掴むところは掴む、弾くところは弾くではっきりとしたプレーができた」。

 ハイパフォーマンスの陰には浦和レッズのゴールを守る元広島GK西川周作への意識もあったようだ。昨年8月のアウェーゲームでは0-1で敗戦。「前回は負けていたし、そのときには西川選手が数多くのビッグセーブをして僕たちは苦しめられたので、今日はなんとしても無失点で抑えることだけを考えて臨んだ。VARに助けられた部分はあったけど、攻撃がうまくいかなくても自分のところだけは抑えようと意識で臨んだので、貢献できて良かったと思う」。その後は昨季終盤戦、今季序盤戦とレギュラー落ちも経験。再び正守護神の座を守る22歳にとっては、成長の跡も見せつけるクリーンシートとなった。

(取材・文 竹内達也)
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