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今季3G3Aの広島ルーキーMF満田誠、“流経大マッチアップ”終えて「まだまだ自分の実力が足りない」

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MF伊藤敦樹とMF満田誠

[5.13 J1第13節 浦和 0-0 広島 埼玉]

 サンフレッチェ広島のMF満田誠はルーキーイヤーの今季、第4節のFC東京戦から10試合連続で先発出場を続けている。持ち前のハードワークで攻守に奮闘するだけでなく、ここまで3ゴール3アシストと結果も十分。チームにアグレッシブなスタイルを落とし込むミヒャエル・スキッベ監督のもと、もはやチームに欠かせない存在となっている。

 とはいえ、満田は自身の現状を冷静に見つめているようだ。「自分が好調の理由は周りの選手がたくさんサポートしてくれて、プレーしやすいプレーエリアを確保してくれているから」。新システムの3-5-2では守備面でも多くのタスクを課されている中、前節の鹿島戦(○3-0)では自陣から長い距離を走り抜いてゴールを記録。それでも「2トップの選手が攻撃の時に相手のDFラインを下げてくれるので、ドリブルやプレーエリアを確保できているのがやりやすい」と謙遜した。

 この日の浦和戦では前半27分に左足ミドルシュートを放ったが、惜しくも左ポストに直撃。「いい形でしっかりと前を向くことができていて、相手もたぶん自分の右足を警戒しているというのもわかっていたので、左足で思い切って振ったけど、もうちょっと内側に巻ければ良かった。惜しいシーンだったので自分の中でも決めたかった」。決定力にも課題を見出していた。

 さらに3-5-2でボールを握られる時間が続いた前半についても「浦和レッズさんみたいに外で回されると、守備の行き方を変えないといけないと自分たちも思っていたが、その時でも自分たちのタイミングが合えばハメることができた。自分がもっと守備のスイッチや攻撃のスイッチを入れることができればもっとチャンスが増えたのかなと思う」と総括。システム変更で「相手のDFラインにプレスをかけやすくなった」と手応えを語りつつも、自身の判断で前半のうちに改善できたとも捉えているようだ。

 またかつてのチームメートとの再会もそうした成長意欲がかき立てられるきっかけとなった。この日マッチアップしていたMF伊藤敦樹流通経済大の先輩。「一つ上の大学の先輩とマッチアップできることは自分にとっても楽しみだったし、負けたくないなというのはあった。ただ何度か奪われてしまうシーンがあったので、まだまだ自分の実力が足りないというのは感じた」。そんな言葉どおり、伊藤の闘志あふれるタックルに苦しめられる場面もあった満田。すでにルーキーとは思えないパフォーマンスを見せる22歳だが、さらなる伸びしろをのぞかせた一戦となった。

(取材・文 竹内達也)
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