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0-3からの同点劇…“立役者”を称えた浦和FW松尾佑介「ボールボーイの子もすぐに渡してくれた」

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FW松尾佑介

[5.18 J1第11節延期分 浦和 3-3 横浜FM 埼玉]

 浦和レッズリカルド・ロドリゲス監督は0-3から同点に追いついた横浜F・マリノス戦後、「非常に価値のある勝ち点だった。状況も状況だったし、対戦相手の力を考えればとても価値のある勝ち点1だと思う」と前向きに振り返った。

 5試合連続ドローで迎えた浦和はこの日、前半に右サイドを何度も崩され、30分までに3失点。そこからは5-3-2気味に構えるシステム変更で傷口を広げないよう対処したが、0-3でハーフタイムを迎える苦しい展開となった。

 それでも後半は「リスクを冒して前から行く」という意識を共有し、開始2分でFWキャスパー・ユンカーが追撃のゴール。さらにその後もハイラインを崩さない横浜FMに対し、オープンな撃ち合いを展開。MF大久保智明、FW松尾佑介、MF岩尾憲ら交代選手の個性が発揮され、さらにユンカーが2点を決めて3-3の同点に持ち込んだ。

「横浜FM相手に0-3で負けているところから追いつくことができた。これは簡単なことではない」。そう力説したリカルド監督は「選手たちが最後の最後まで全てを出し尽くしてくれた、そのスピリットがすごく良かった」と終盤の猛攻に手応えを語り、「これを残りのシーズンで活用していければ」と先を見据えた。

 また2ゴールに絡んだ松尾は試合後会見で「マリノスは背後にスペースを開けてくれるのはわかっていた。その中で足元というより相手のスペースを攻撃する意識で攻撃できたのが良かった」と述べつつ、同点ゴールの場面を振り返りながら“12人目の選手”に感謝した。

 同点ゴールは後半43分、松尾のスローインから鋭い突破を見せた大久保がラストパスを送り、ユンカーがワンタッチで押し込んだ形。だが、そこで松尾が着目したのは相手のクリアボールがピッチから出た直後、すぐに松尾にボールを渡したボールパーソンだった。

「リスタートをクイックでできた。ボールボーイの子もすぐにボールを渡してくれた。あれは本当に大きいプレーだったと思う。あれがなかったら入っていなかったかもしれない」

 そう感謝を語った松尾は「ああいうスタジアムの雰囲気、後押しがあって同点に持ってこられた。もう1点取って勝ちまでいければ最高だけど、その中で大きな勝ち点1だった」と述べ、スタジアム全体で掴んだ勝ち点1を誇った。

(取材・文 竹内達也)
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