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2位鹿島もリード守れず足踏み…浦和がショルツPK弾で7戦連続ドロー

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DFアレクサンダー・シャルクが同点PK弾

[5.21 J1第14節 浦和1-1鹿島 埼玉]

 J1リーグは21日、第14節を各地で行い、浦和レッズ鹿島アントラーズが埼玉スタジアム2002で対戦した。両チームのサポーター37,144人が詰めかけた中、白熱した一戦は両者譲らず1-1のドロー。この日は他会場で首位川崎Fが引き分けたものの、2位の鹿島は首位浮上のチャンスを活かせず。一方の浦和もこれで7試合連続の引き分けとなった。

 浦和は第11節延期分の横浜FM戦(△3-3)から中2日の連戦。先発4人を入れ替えてDF宮本優太、MF岩尾憲、MF伊藤敦樹、MF江坂任を新たに入れ、横浜FM戦で0-3からのハットトリックで同点に導いたFWキャスパー・ユンカーも引き続き先発した。対する鹿島はリーグ前節の札幌戦(○4-1)からは1週間ぶりで同じステーティングイレブン。中2日のルヴァン杯G大阪戦(○3-1)からはDF安西幸輝、DF関川郁万、FW上田綺世が立て続けの先発となった。[スタメン&布陣]

 試合は立ち上がりから両チームともに緊迫した攻防を展開。まずは前半2分、浦和は伊藤のロングフィードにユンカーが抜け出すも、DF三竿健斗との1対1に阻まれる。対する鹿島は同3分、MF和泉竜司の高い位置でのボール奪取から上田がワンタッチで狙ったが、強烈なシュートはゴール上に外れた。

 そうして迎えた前半6分、早くも試合が動いた。鹿島は左サイドに開いて受けたFW鈴木優磨が右サイドにミドルパスを送り、これを受けた和泉が左足で縦パスを配給。上田が相手をかわして右足で強烈なシュートを繰り出した。これはGK西川周作の好セーブに阻まれたが、跳ね返りにFWアルトゥール・カイキが反応。ワンタッチでゴールに押し込んだ。カイキは直近5試合で4ゴール目となった。

 その後は浦和がボール保持で盛り返し、前半18分にセットプレーからビッグチャンスを創出。岩尾の左CKにゴール前で江坂が頭で合わせたが、ヘディングシュートは惜しくも枠を外れた。さらに同26分、中央の縦パスで局面を打開した浦和は宮本のクロスを伊藤が頭で落とし、ユンカーがシュート。これはまたも三竿にブロックされると、二次攻撃も鹿島守備陣に阻まれ、同点のチャンスを逃した。

 対する鹿島は前半31分、左サイドをMFアルトゥール・カイキが突破し、中央経由で右サイドにボールを横断させると、DF常本佳吾のスルーパスに鈴木が反応。だが、折り返しのパスは味方に通らない。さらに同32分、右サイドのスローインから鈴木がオーバーヘッド気味にクロスを送ると、上田がファーサイドで反応したが、左足シュートは左に外れた。

 すると前半40分、浦和が同点のチャンスを迎えた。左サイドを深く突破したDF明本考浩が左足でクロスを送ると、スライディングで止めにかかった関川が右腕でブロック。いったんはそのままプレーが流されたが、ボールがピッチから出た後、西村雄一主審がVARの助言を受けてプレー再開を制止。オンフィールド・レビューを行い、浦和にPKを与えた。キッカーはDFアレクサンダー・ショルツ。これをゴール左隅に沈め、1-1となった。

 そのまま試合は後半へ。すると鹿島が一気に猛攻を仕掛け、クロスから立て続けにゴール前の見せ場を作った。そして後半5分、A・カイキのロングフィードに和泉が抜け出し、ワンタッチで折り返すと、上田がゴール前で反応。だが、わずかに中に入りすぎ、ゴールには至らない。対する浦和も直後、カウンターからチャンスを創出。ところがラストパスの精度を欠き、シュートまで打ち切れなかった。

 後半16分、鹿島は鈴木が敵陣右サイド深くで明本からボールを奪い、そのままドリブルでゴール前に侵入。ゴール前にラストパスを送ったが、DF岩波拓也にブロックされた。鈴木はピッチに倒れ込んで悔しさを表現。このCKをMF樋口雄太がゴール前に入れるも、味方には合わなかった。一方の浦和も同21分、岩尾のスルーパスにユンカーが抜け出し、三竿をかわして右足で狙ったが、枠を外れた。

 その後も見所あふれる攻防は続く。鹿島は後半23分、波状攻撃から常本がクロスを送ると、上田が懸命に身体を伸ばしてヘディングシュート。これが枠内に向かうが、西川にキャッチされる。浦和は同24分、明本が敵陣左サイドで倒されてFKを獲得。同25分、岩尾の鋭いキックに明本が反応し、バックヘッドでゴールに押し込んだ。だが、西村主審はここで浦和の攻撃側ファウルを宣告。明本が合わせる前に岩波が常本を倒していたとして、ゴールは認められなかった。

 浦和は後半29分、MF関根貴大と伊藤に代わってMF大久保智明とFWアレックス・シャルクを投入。鹿島は同30分、和泉が鋭いターンから縦パスを刺し、A・カイキが振り向いて右足シュートを狙うも、これも西川の横っ飛びに阻まれる。同35分にはA・カイキに代わり、ルヴァン杯で2ゴールを挙げたMF土居聖真を入れた。

 鹿島は後半43分、右サイドでボールを受けた樋口がカットインから左足で狙うも、これは西川の正面。その後は浦和が猛攻を仕掛け、途中出場のFW松尾佑介、岩尾、ユンカーが次々に決定的なシュートを放ったが、ゴールを割ることができずそのままタイムアップ。1-1のドローに終わった。

(取材・文 竹内達也)
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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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