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相馬新監督初陣の大宮は先制許すも…奥抜の同点弾でドロー、終盤の猛攻で変化の兆し見せつける

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[5.28 J2第19節 東京V 1-1 大宮 味スタ]

 J2リーグは28日に第19節を行った。東京ヴェルディ大宮アルディージャの対戦は、1-1のドロー。大宮は相馬直樹新監督の初陣を勝利で飾ることはできなかったが、終盤に猛攻を仕掛け、勝利への執念を見せた。

 直近4試合は3敗1分で未勝利が続く東京V。4試合で12失点を喫してリーグ最多失点タイとなった守備を立て直したい。一方、20位に沈む大宮は26日、霜田正浩前監督の解任を発表。今節は、同日に就任した相馬新監督の初陣となり、霜田監督が残した白星で連勝をつなぐ。

 東京Vは前節から先発メンバーを6人変更。GK長沢祐弥、DFンドカ・ボニフェイス、DF平智広、MF石浦大雅、MF加藤弘堅、FW端戸仁がスタメン入りを果たす。4-3-3の布陣で、守備陣はGK長沢、4バックは左からDF深澤大輝、平、ンドカ、DF宮本優が並ぶ。アンカーは加藤で、インサイドハーフはMF梶川諒太と石浦。前線3枚は左からFW杉本竜士、端戸、FW小池純輝となった。

 大宮は前節からDF山田将之、FW河田篤秀、FW奥抜侃志が先発入り。相馬監督は初陣で4-4-2の布陣を敷き、GKは志村滉、4バックは左からDF小野雅史、DF西村慧祐、山田、DF茂木力也。ボランチ2枚はMF三門雄大とFW小島幹敏を置き、左サイドはMF矢島慎也、右サイドはMF柴山昌也を起用する。2トップはMF奥抜侃志と河田が入った。[両スタメン&布陣]

 序盤は両者拮抗状態のまま試合を進める。大宮は前半21分、奥抜がPA右からドリブルを仕掛けてチャンスを創出。直後には柴山が右サイドからクロスを送るも、味方には合わない。東京Vも前線と中盤の好連係からサイド攻撃で決定機を作った。

 均衡が崩れたのは前半27分。東京Vは加藤が大宮のビルドアップからボールを奪取。石浦がショートカウンターからPA右に入り、左足を振り抜く。ボールの軌道は西村に当たりながら、そのままゴールに突き刺さった。石浦のJリーグ初ゴールで、東京Vが先制に成功した。

 追いかける大宮は前半33分、柴山が右サイドのライン際からカットイン。PA手前で左足シュートを放つが、威力は足りずGK長沢の正面に収まった。前半は0-1でリードを許したまま折り返す。

 しかし、後半から大宮は攻勢を強め、敵陣深くまでプレスを仕掛ける。そして後半13分に同点。自陣の右サイドから茂木が長めのスルーパスを放つと、河田が敵陣の右サイドからPA内にクロスを上げる。奥抜がPAライン付近でパスを受け、冷静に右足シュート。ゴール右隅に流し込み、今季初ゴールで試合を振り出しに戻した。

 東京Vは失点直後に3枚替え。平、加藤、杉本を下げ、DF馬場晴也、MF山本理仁、MF新井瑞希を投入した。推進力のある新井を中心に攻撃を仕掛ける東京Vは、中盤で大宮と激しいマッチアップを繰り広げる。大宮も同27分に奥抜に代えてMF泉澤仁を入れる。泉澤は左サイドに入り、矢島が河田と2トップを作った。

 大宮は後半30分から勢いを増し、精度の高いパス回しで敵陣へ。小島がPA左でパスを受け、そのまま深い位置に入り込んでシュート。しかしクロスバーを叩き、ゴール枠内には入らない。直後には泉澤がゴール前でボールを収め、シュートを放つが、GK長沢の好セーブに阻まれた。

 その後は互いに交代カードを使い、決勝点を狙うが、スコアは動かない。1-1のドローで試合は終了。東京Vは5試合連続の未勝利となり、大宮は霜田前監督からの勝利をつなげることはできなかった。

(取材・文 石川祐介)
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