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鹿島GK&FWとの“駆け引き”制して鮮烈2発…FC東京FW渡邊凌磨「うまくハマった」

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FC東京のFW渡邊凌磨

[5.29 J1第16節 FC東京 3-1 鹿島 味スタ]

 今季ノーゴールだったFC東京のFW渡邊凌磨が、圧巻の2得点で首位の鹿島アントラーズを破った。

 まずは前半33分、右ウイングの位置から中央に絞ってパスを受けると、FWディエゴ・オリヴェイラとのワンツーで最終ライン裏に抜け出した。「前節の清水戦からタイミングを掴んで中に入るといい形になっていることが多かった」。アルベル監督の指示も受け、自らお膳立てする形でビッグチャンスを迎えた。

 フィニッシュも鮮やかだった。あえてGKが消してくるニアポスト際のコースを狙うと、GKクォン・スンテは一歩も動けずゴールイン。またこの1点目の駆け引きが伏線となり、同42分の決定機ではファーサイドネットに突き刺し2点目も決めた。「1点目の狙いとしてはファーに蹴るふりしてニアに蹴った。2点目はニアの頭がGKにあるかなと思ってファーに蹴った。うまくハマった2点だったと思う」。かつて高校選手権を沸かせた元ストライカーが貫禄の得点力を見せた。

 今季序盤戦は右サイドバックを担っていたが、ウイング起用が続いたこの日、ようやく今季初ゴールを決めた。「ルヴァン杯から決めれそうで決められなかったので、なんとか1点でもとやってきた結果、2点という形になってよかった」。そう振り返った渡邊だったが、「シーズンもちょうど半分くらいなので、まだまだ得点を重ねる機会はある」とすでに先を見据えていた。

 試合中に対戦相手のFW鈴木優磨からピッチ上で詰め寄られる場面もあったが、「良くも悪くもそういう選手なので、相手をせずにというところはあった」とこちらも冷静に“駆け引き”。その直後に2ゴール目を奪っていた。記者会見では鈴木の振る舞いについて「ペットボトルを投げたりとか、ああいうのが直らないと上には行けないと思う」と強気な姿勢も見せた渡邊。首位鹿島の象徴として注目を集める同い年ストライカーとの対決でも結果で上回った。

(取材・文 竹内達也)
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