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Jリーグが“声出し検証”のアンケート結果を報告…エリア外の声援確認されず「順調にスタートを切れた」

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窪田慎二理事

 Jリーグは21日、今月10日・11日に行った「声出し応援」運営検証の報告書を公開した。声出し応援エリアで義務付けられたマスクの着用率は99.7〜99.8%、座席位置を守っている割合は94.5〜97.0%に及んでおり、声出し応援エリア外での声出しは「確認されなかった」としている。

 Jリーグはコロナ禍で規制されている声出し応援の解禁に向け、10日のルヴァン杯プレーオフステージの鹿島アントラーズ対アビスパ福岡戦(カシマ)、11日のJ2リーグ戦の東京ヴェルディ対いわてグルージャ盛岡戦(味スタ)を検証試合に設定。政府のガイドラインに基づき、観客数を収容人数の50%に絞った上で、一部座席に声出しエリアを設けた。

 懸念されていた声出しエリア外の声援は「確認されなかった」といい、上々の滑り出しとなった。Jリーグの窪田慎二理事は「マスクなしの環境を取り戻したいとステップバイステップで進めている。クラブやサポーターの皆様のご理解、ご協力のおかげでステップ1が順調にスタートを切れたと思っている。2019年以前の状況を1日でも早く取り戻したい」と手応えを語った。

 またJリーグは声出しエリア、声出しエリア外の来場者にそれぞれアンケートを実施した。

 声出し応援の実施については「試合観戦の楽しさが増した」と答えた人が全体でカシマ96%、味スタ95%に及んだ。また声出しエリアでは「今後も声出し応援をやりたい」がカシマ98.1%、味スタ98.6%で、声出しエリア外でも「今後も声出し応援があったほうがいい」がカシマ91.8%、味スタ89.1%となった。さらに声出しエリア外の人々も「今後は声出し応援をやりたい」という人がカシマ71%、味スタ65%に達した。

 また声出し応援で懸念されていたマスク非着用や肩組みなどの禁止行為についても「自分自身の禁止行為が変わらない・減った」がカシマ95%、味スタ96%、「周囲の人の禁止行為が変わらない・減った」がカシマ88%、味スタ89%となっており、一定の成果が見られた。

 一方、声出しエリア外のアンケートでは「声出し応援は盛り上がるけど、ブーイングや野次が増えるのは嫌」「ピッチ上の選手の声・指示・ボールの音等が聞けるのも楽しみ」「応援なしの雰囲気が好き」といった意見のほか、「声出し応援による感染リスクが怖い」「マスク有りの状態じゃないと出来ないようであれば、酸欠や熱中症の危険性が増すと感じた」という回答もあった。また収容人数制限によってチケット購入がしにくくなる懸念も上がっていた。

 ステップ1と位置付けられた今回の2試合では声出しエリアが「前後1列・左右1席空け」(上限3000人)で行われたが、7月以降のステップ2では「前後左右1席空け」で実施し、人数を上限7000人に増やしていく予定。7月2日に行われるJ2の秋田対山口(ソユスタ)、山形対栃木(NDスタ)、水戸対横浜FC(Ksスタ)、同6日に行われるJ1の鹿島対C大阪(カシマ)、FC東京対札幌(味スタ)、横浜FM対広島(日産ス)の6試合が対象試合となっている。

(取材・文 竹内達也)
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