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神戸の混乱、守備再建を託し招へいしたロティーナ監督を「守備に重きが過ぎる」と解任…今夏の選手補強は「まもなく新しく発表できる」

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ロティーナ前監督(左)と3回目の就任となる吉田孝行新監督

 ヴィッセル神戸は29日、ロティーナ監督の契約解除、吉田孝行氏を監督に招へいする人事を発表した。同日、zoomでの緊急会見が行われ、千布勇気代表取締役社長は吉田氏は暫定ではなく、あくまでも正式な監督就任であると強調。「今の状況だと(J1残留は)奇跡に近い状況かもしれないが、チーム一丸となって戦いたい」と厳しい表情で話した。

 この迷走からチームを早急に立て直すことはできるのだろうか。今季の神戸が昨季から引き続き、三浦淳寛監督体制でスタート。しかし開幕未勝利のクラブワースト記録を更新すると、4月には守備面からチームの立て直しを託し、ロティーナ氏を招へいした。ただ守備面に改善はみられたものの、今度は自慢の攻撃力が影を潜めたと判断。わずか3か月でロティーナ体制に見切りをつけたというわけだ。チームは現在、残留圏と勝ち点8差の最下位に沈んでいる。

 永井秀樹スポーツダイレクター(SD)は「ロティーナさんに関しては守備の構築をよくやっていただいたと思っている。しかしながら守備に重きがあまりに行き過ぎると感じた」とし、「熟慮を重ねた上での決断。攻撃の改善をお願いしながらという選択肢もあったが、ひとつも落とせないという状況で最善の選択をしたつもり」と続ける。

 また「神戸がビッグクラブであるが故の結果にフォーカスしないといけないところはすごく感じるところ。結果と成長の2つを進めて行けるのが理想ですが、クラブの大きさを考えるとより結果にフォーカスしないといけない」と苦悩を明かす。ただこの日は監督交代ともに鳥栖からMF飯野七聖を完全移籍で獲得することが発表になったが、「チームの必要なパーツを考えて行く中で、補強を考えていきたい。まもなく、また新しい発表も出来るかなと思います」とJ1残留に向け、最善を尽くす構えを示した。
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