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敵地で手にした勝ち点1、山岸祐也は福岡で戦うことを強調「自分の力を発揮したい」

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FW山岸祐也

[7.2 J1第19節 FC東京 2-2 福岡 味スタ]

 アビスパ福岡は一時逆転を許しながらもFC東京の本拠地で2-2のドロー。勝ち点奪取に長谷部茂利監督も「最終的な自分たちの目標に向かうためには重要な勝点1」と語る。チームの攻撃を牽引したFW山岸祐也も「アウェーで最低限取りたかった勝ち点1だった」と試合を振り返った。

 序盤から攻勢を強めた福岡は前半16分に先制。右サイドからのクロスを、山岸がPA内のファーサイドから頭で折り返す。最後はFWルキアンが右足で押し込み、ゴールネットを揺らした。「結果としてアシストできたのはよかった」(山岸)。前半は福岡の優勢で試合を運んだ。

 後半開始から立て続けに失点し、1-2と一時逆転される展開も。だが山岸を始め、選手たちは少ない時間でも試合を諦めない。「出てる選手もダメージはあったと思う。でもそこで下を向かずに、ピンチもありましたけど、チャンスを作るために陣地に入れたっていうところはよかった」。後半29分には敵陣内に大きくクロスが飛ぶと、山岸がかろうじてヘディング。FWフアンマ・デルガドがボールを拾い、同点に追いつくPK奪取につながった。

 山岸は敵地でのドローに「追いつけたこと、最低1を取れたことはよかった」と及第点。一方で、「本当に強いチームはここで逆転したり、跳ね返す力があると思う。チャンスもなくはなかった。こういう試合で勝ち点1ではなくて、3取れるようなチームになっていけば、順位はどんどん上がっていく。そこは今後の個人としても、チームとしても成長できる部分」と満足はしていない様子も見せた。

 同日には、一部メディアでガンバ大阪への移籍問題に決着がついたことが報じられた。試合前の先発メンバー発表時に山岸の名前が挙がると、SNS上ではサポーターから多くの安堵の声も。山岸は「本当に悩んだ」と語りつつ「ただ、まだ福岡で掲げた目標をひとつも達成していない」とその決意を口にする。「ルヴァンも天皇杯もJリーグもまだまだこれから。いま上に行くか沈んでいくか大事な時期だと思うので、その中で自分の力を発揮したいなと思ったし、福岡に残るって決めた」。

 サポーターからのメッセージもしっかり確認。まめにリアクションを返していることも明かす。「見て返さなかったらさみしいじゃないですか。読んだらいいねは押しています。たくさん来たときは読めなかったり見ているだけのときもあるんですけど、なるべく見ます。見たのにいいねがなかったら悲しいかなと思って」。サポーターの大きな期待に応えるべく、福岡で戦う意志を見せた試合となった。

(取材・文 石川祐介)
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