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体力尽きる寸前の渾身一発、新井瑞希が東京Vを勝利に導く逆転ゴール! 城福監督「もっと決定機を作れる選手になる」

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逆転ゴールを挙げたMF新井瑞希

[7.3 J2第24節 東京V 2-1 琉球 味スタ]

 東京ヴェルディは開始2分で失点を喫するが、背番号10が躍動した。MF新井瑞希は前半43分にFW佐藤凌我の同点ゴールをアシストすると、後半38分には試合をひっくり返す逆転ゴール。「センターバックに当たらなければ、確実に入ると思った」と自身の得点を振り返った。

 前々節にリーグ戦通算100試合出場を達成し、試合前にはセレモニーを行った。直近の試合は途中出場が多く、先発は8試合ぶり。だが新井は序盤から持ち味のドリブルをフルに発揮し、琉球ゴールを幾度も脅かした。

 開始2分の失点も「あの時間だったら、自分的には追いつけると思っていた」と気持ちを落とさず。左ウイングでボールを持つと、積極的に仕掛け続けた。その突破力が相手に知られ、マークがきつくなってくると、臨機応変に対応。「切り返して縦に行くところは読まれていたので、(佐藤)凌我に早めに上げると相談していた」。前半43分、突破せずに左サイドから素早くクロスを上げると、佐藤のヘディングシュートをお膳立て。前半を1-1で折り返した。

 そして、後半38分に自らのゴールで勝利をもたらす。フリーの状態でPA左でボールを収めると、すばやく寄せた相手選手を軽やかにかわす。カットインからの右足シュートをゴールに突き刺し、2-1で逆転勝利に導いた。

 城福浩監督も新井の躍動に期待を寄せる。「彼がいかにフリーでボールを収められるか。自分のペースでドリブルを始めれば、縦にも中にもいける。彼のドリブル、アイデアを生かす周りの動きの精度を上げていけば、おそらくもっと決定機を作れる選手になる」とその攻撃力を高く評価した。

 1ゴール1アシストで勝利に導いた新井だが、実はすでに体力の限界が来ていたという。「最後15分くらいは、ジャンプしたときに攣りかけていた。小倉(勉ヘッドコーチ)さんに相談したときに、信じるから行けるところまで行けと。点を決めて交代しろと言われていたので、そこでちょうど点を決めれてよかったです」。残りの力を振り絞った渾身の決勝ゴールとなった。

(取材・文 石川祐介)
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