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首位追走の狼煙となる大量得点! 王者・川崎Fが前半4発で数的不利のG大阪を粉砕、3戦ぶりの白星

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川崎Fが大量4得点で勝利

[7.9 J1第21節 川崎F 4-0 G大阪 等々力]

 J1リーグは9日に第21節を行った。川崎フロンターレガンバ大阪の対戦は、川崎Fが4-0で勝利。FWマルシーニョ、FWレアンドロ・ダミアン、MF脇坂泰斗、FW家長昭博の4得点で、3試合ぶりの勝利を手にした。

 直近6試合は1勝3敗2分で、首位・横浜F・マリノスに暫定で勝ち点9差が開いている3位・川崎F。6日の第20節・サガン鳥栖戦は相手側に陽性者が多数発生したことで延期となったが、同日に川崎Fの選手も1人が陽性判定を受け、また鬼木達監督が濃厚接触者で隔離されることになった。今節は寺田周平コーチが指揮を執ることになる。

 川崎Fは前節から先発を3人変更。DF佐々木旭、マルシーニョ、ダミアンがメンバーに入った。直近3試合でフル出場していたMF大島僚太が不在に。MF橘田健人がアンカーに入る4-3-3の布陣を敷く。GKはチョン・ソンリョン、4バックは左から佐々木、DF車屋紳太郎、DF谷口彰悟、DF山根視来が並ぶ。アンカーが橘田で、左インサイドハーフはチャナティップ、右インサイドハーフは脇坂。前線3枚は左からマルシーニョ、ダミアン、家長となった。

 G大阪は6月29日の第15節延期分で上位サンフレッチェ広島から白星を奪ったが、前々節・浦和レッズ戦(△1-1)、前節・湘南ベルマーレ戦(●0-1)は勝ち切れず。自動降格圏の17位まで勝ち点4差しか離れていない状況となっている。

 G大阪は先発を5人代える。DF藤春廣輝、DF昌子源、MF奥野耕平、MF齊藤未月、FW南野遥海が入る。G大阪ユースの南野は2種登録で、ここまでリーグ戦3試合に出場。ルヴァン杯では先発入りしていたが、リーグ戦は初のスタメンとなった。4-4-2の布陣でGKは東口順昭、4バックは左からDF福岡将太、DF三浦弦太、昌子、藤春。ボランチは齊藤と奥野のコンビを配置する。左サイドはMF小野瀬康介、右サイドはMF山見大登。2トップはMF倉田秋と南野が入った。[両スタメン&布陣]

 試合は序盤から大きく動く。川崎Fは前半6分、自陣でボールを拾ったチャナティップが縦に長いパスを送る。マルシーニョが左サイドを突破し、右足アウトサイドでクロス。最後はダミアンがPA中央からダイレクトで合わせ、先制ゴールを挙げた。

 先制を許したG大阪は、失点直後の前半7分にさらに劣勢へ。奥野が脇坂にタックルを仕掛け、ファウルを取られると、飯田淳平主審はイエローカードを掲げる。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックから、飯田主審は奥野への判定をレッドカードに変更。G大阪は早々に数的不利に陥ってしまう。4-4-1の布陣に変え、倉田が奥野のボランチの位置へ。南野が1トップに入った。

 数的優位となった川崎Fは容赦なくゴールに襲い掛かる。前半20分、脇坂の縦パスを収めたダミアンがPA左にスルーパス。最後はマルシーニョが右足シュートでゴールに突き刺した。同30分には左サイドから佐々木がグラウンダーのパス。PA内に走り込んだマルシーニョがスルーし、脇坂が左足ダイレクトでチーム3点目を挙げた。

 G大阪は前半32分に山見を下げ、FWパトリックを投入。1トップに入れると、南野が右サイドに移動した。

 その後も川崎Fの猛攻は続く。前半36分、脇坂の右CKがファーサイドに流れると、浮いたボールを家長が右足のバイシクルシュート。鮮やかにゴールに叩き込み、4-0と点差を広げた。

 G大阪はハーフタイムに福岡に代えてDF高尾瑠を、後半9分には南野を下げ、MFダワンを入れる。その後も攻勢を緩めない川崎Fだが、敵陣に入りこんでも追加点は奪えなくなる。

 川崎Fは後半21分にチャナティップとマルシーニョを下げ、FW遠野大弥とFW知念慶を投入。G大阪は同29分に小野瀬と倉田に代えて、MF石毛秀樹とDF黒川圭介を出場させる。川崎Fは33分にダミアンと山根を下げ、FW小林悠とDF登里享平が入る。登里は3月2日の第10節・浦和レッズ戦以来、16試合ぶりの出場となった。38分には脇坂に代え、MF塚川孝輝を入れた。

 川崎Fは合計20本以上のシュートを放ったが、後半は無得点に終わる。だが、前半の得点を守り切り、4-0で3試合ぶりの白星。首位・横浜FMと暫定で勝ち点6差に縮めた。

(取材・文 石川祐介)
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