beacon

3連覇を諦めない…脇坂「ギアを上げていくきっかけに」“指揮官不在”川崎Fはチーム一丸で4発快勝

このエントリーをはてなブックマークに追加

1ゴールを挙げたMF脇坂泰斗

[7.9 J1第21節 川崎F 4-0 G大阪 等々力]

 早々に先制点を奪い、その後は相手選手の退場により数的優位にも立った。川崎フロンターレは前半に4得点を挙げ、3試合ぶりに勝利。自身も1ゴールを決めたMF脇坂泰斗は「まずは結果が求められるゲームだった」と安堵の表情を浮かべた。

 3連覇を懸けて優勝争いに臨む川崎Fだが、直近6試合で1勝3敗2分と勝ち切れず、順位は横浜F・マリノス、鹿島アントラーズに次ぐ3位。首位の横浜FMとは暫定で勝ち点9差が開いていた。6日のサガン鳥栖戦は相手側の新型コロナウイルス陽性者の発生により延期となり、思わぬ休養を得られた形となったが、一方で同日には川崎Fも選手1人の陽性を確認。また鬼木達監督が濃厚接触者となったことで、寺田周平コーチの指揮でガンバ大阪戦に臨むことになった。

 しかし、そういったイレギュラーが「チームがひとつになるきっかけ」(脇坂)にもなった。開始6分にFWレアンドロ・ダミアンが先制点を決めると、その1分後には脇坂へのファウルでMF奥野耕平が退場処分に。数的優位に立ち、一気に攻勢を強めていく。前半20分にFWマルシーニョが、30分には脇坂が得点を決め、36分にはFW家長昭博がダメ押しの4点目を挙げた。

 後半は多くの決定機を作ったが、追加点は奪えず。しかし、相手に反撃の隙を与えないまま、4-0で3試合ぶりの白星を手にした。「まずは結果が求められるゲームだったと思うので、一番はそこにフォーカスして、全員でやれたのかなと思います」。脇坂自身は特に2点目の手応えを語る。脇坂の縦パスをダミアンが収め、落としたところをマルシーニョがゴール。「そういったところの怖さはゲームに向けてやっていた。必然的に取れたゴール。準備がよかった」と胸を張った。

 史上2クラブ目となる3連覇への道のりは険しい。3位・川崎Fは勝ち点3を手にしたものの、勢いに乗る首位・横浜FMまでは勝ち点6差。それでも目の前の勝利を手にしていくのみだ。「優勝のために、ギアを上げていくきっかけになるかなと一人ひとりが思っていた。それが上手く勝ちにつながってよかった」。過去2年間で歩んだ道のりとは違う眺めだ。だがその先に待つ栄光を信じ、一歩ずつ確実に歩を進めていく。

(取材・文 石川祐介)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2022シーズンJリーグ特集ページ
●DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP