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G大阪の高校3年生MF南野遥海、リーグ初先発も無情の大敗「巧くて、強くて、走れる選手に」

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リーグ戦初先発を飾ったMF南野遥海

[7.9 J1第21節 川崎F 4-0 G大阪 等々力]

 ガンバ大阪は川崎フロンターレに4失点の大敗。MF南野遥海はリーグ戦初先発を飾ったが、序盤の失点と味方の退場により、持ち味は発揮できず。「できることが限られていた。やっぱり難しかった。ただただ、それだけです」と肩を落とした。

 ガンバ大阪ユース所属の南野は、2種登録でトップチームの活動に参加。すでにリーグ戦は3試合に途中出場しており、またルヴァン杯では先発出場も果たしていた。そして、今節に待望のJ1リーグ初先発。試合前には片野坂知宏監督も「非常に飢えてますし、試合に出たいという意欲を感じました。自分の良さを出すチャレンジに期待したいし、他の選手含めて今日のゲームにどれだけ勝ちたい意欲を出せるかに期待したいです」とコメント。18歳の高校3年生は満を持して、2トップの一角でプレーを始めた。

 だが、G大阪は序盤から大きくゲームプランが崩れる。前半6分に失点を喫すると、その1分後にはMF奥野耕平が無念の一発退場。追う展開とともに数的不利となり、大混乱に陥ってしまう。蓋を開ければ、前半だけで4失点となった。

 南野は1人退場後は4-4-1の1トップに入り、その後はFWパトリック出場とともに右サイドハーフへ移動。「初めてのスタメンで出場だったので、得意なプレーから入ろうと思っていた。でもなかなかそれも難しくて、背後からリズムを掴もうと決めていたんですけど、できることが限られていた。やっぱり難しかった。ただただ、それだけです」。後半10分に途中交代となった。

 その才能の一端を垣間見せた場面もあった。前半39分にはMF倉田秋のインスイングクロスに反応。だが惜しくもボールには合わず、決定機創出とはならなかった。「自動でパスに反応したという感じ。自分から呼び込んで、斜めに動き出したらパス出せよ、くらいの感じにならないと。あれがつながったとしても、そこは改善するところ」。光明を見出しつつも、理想形とは違ったことを明かした。

 先発11人の中で自身のレベルは自覚しつつ、それでもできることはある。「戦う姿勢や走るというところで僕ができないのであれば、ピッチに立つ資格はない」。そして、さらなる練習を誓い、その理想を語る。「練習して、巧くて、強くて、走れる選手になりたいです」。今後もピッチに立ち続けるために、今日の悔しさを忘れることはない。

(取材・文 石川祐介)
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