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松木玖生サイド起用のFC東京アルベル監督「酒井選手を意識したわけではない」4-4-2新布陣も浦和に0-3完敗

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DF酒井宏樹とマッチアップするMF松木玖生

[7.10 J1第21節 浦和 3-0 FC東京 埼玉]

 浦和レッズに対して4-4-2の新システムで挑んだFC東京だったが、結果は0-3の完敗に終わった。試合後、アルベル監督は「いまプレー可能な選手を踏まえた上で、あのようなような立ち位置を取ることがパフォーマンスが出せると考えた」と意図を明かした。

 同じスペイン出身の浦和リカルド・ロドリゲス監督との対決。アルベル監督は前節の札幌戦に続いて18歳のMF梶浦勇輝を起用し、今節も同じ18歳のMF松木玖生とインサイドハーフコンビを組むかと思われた。だが、キックオフ時の布陣はこれまでの4-3-3ではなく4-4-2。松木を左サイドハーフで起用し、FWレアンドロが2トップに入っていた。

 松木の対面にはDF酒井宏樹がおり、攻守の強みを消すためかとも思われたが、指揮官はその考えを否定した。「酒井選手を意識してこのような形にしたわけではない。サイドバックがどのような名前かも把握していなかった。私は相手チームの特定の選手を意識してゲームプランを立てることはしない」。MF青木拓矢、MF安部柊斗といった今季の中盤を支えていた選手らが離脱していることを受け、生み出した布陣だったようだ。

 指揮官自身が「前半は試合を十分にコントロール下に収めている時間が長かった」と振り返ったように、この起用は一定の成果が出た。もっとも前半31分、先発に抜擢された梶浦のバックパスがFW松尾佑介に奪われ、FWダヴィド・モーベルグの先制点につなげられるという代償も負った。

「起用してチャンスを与えた若手選手にミスがあり、若手にミスがあるのは当然だが、われわれのミスから失点が生まれたことがとても残念。先制点を許してしまったことが後の試合展開に大きな影響を及ぼした」。

 そう振り返ったアルベル監督はハーフタイムに梶浦を交代。FW紺野和也を右ウイングに入れてシステムを4-3-3に戻し、前節同様アンカーにMF東慶悟、インサイドハーフに松木とFW渡邊凌磨を並べる決断をした。「後半からはより勇気を持って、大胆に、相手ゴールに向かっていくということを目指した」。だが、ゴールを重ねることはできず、試合は0-3でタイムアップ。敵地で大敗を喫する形となった。

 それでもアルベル監督は「残念ながら試合には負けたが、選手たちは全力を出し尽くしてくれた。ベテラン、若手、全選手を誇りに思っている」と断言。「試合に負けている状態でも勝ちを目指して戦ってくれた選手たちの姿勢は高く評価している。怪我人も重なっているし、チームの状況は期待どおりではないなか、選手たちは戦ってくれた」とした上で、「来週ホームゲームがある。特にホームゲームで勝ち点を重ねることが重要になる。しっかりとホームゲームで勝ち点を重ね、チームを落ち着かせることが大事だ」と次節を見据えていた。

(取材・文 竹内達也)
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