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“遊び”の中で感じた余裕の差、川崎F家長昭博はパリSGとの対戦に「有難かった」

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FW家長昭博

[7.20 親善試合 川崎F 1-2 パリSG 国立]

 川崎フロンターレのFW家長昭博は、パリSGに対して持ち味を発揮。FWリオネル・メッシ、FWネイマールら豪華メンバーを相手に奮闘を見せた。「先発メンバーを見てもらえばわかると思いますけど、ああいうメンツと試合ができるのはめったにない。それは有難かった」と思いを語った。

 Jリーグ王者とメガクラブとの対戦は、パリSGが2-1で勝利。川崎Fは鋭いカウンターでチャンスを作ったものの、なかなか結実せず。MF山村和也の得点で1点差に詰め寄ったが、数字以上に内容で屈する形に。家長は「カウンターも本来の形ではなかった。余裕があるようなチーム全体としてのプレーではなく、実力通りという感じはしました」と振り返る。

 家長自身は右サイドを主戦場に前線で動き、チャンスを創出。DFヌーノ・メンデスとのマッチアップでは上手く抜け出す場面も見せた。前半35分にはPA手前にこぼれたボールをボレーシュート。ドライブ回転がかかった弾道はゴール枠内を捉えたが、GKジャンルイジ・ドンナルンマに阻まれる。「めちゃくちゃでかくて入る気はしなかった。そんなに手応えはなかったですね」と冷静に相手の実力を認めていた。

「相手は遊びだったと思います」と見定めつつ、その余裕の差の違いを語る。「真剣勝負の中で遊びがあると思うし、それは見ていて楽しかったり驚きがある。僕たちにはそういう余裕がまだないと思うし、そういうのが意表を突いたりゴールになる。それくらい余裕を持って楽しませるくらいの感覚を持たないと、ああいうレベルまでいけない。そうなれるように、真剣に遊べるように、僕らも頑張っていかないといけない」。スターとの競演を終えて「きょうはお祭りでした」と気持ちを切り替える。すでに3連覇を目指す戦いに意識を戻していた。

(取材・文 石川祐介)
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