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首位・横浜FM、鹿島との“天王山”制してV独走態勢へ!! E-1代表明けMF岩田が移籍後初ゴール

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MF岩田智輝が移籍後初ゴール

[7.30 J1第23節 横浜FM 2-0 鹿島 日産ス]

 J1リーグは30日、第23節を各地で行い、首位の横浜F・マリノスが2位の鹿島アントラーズを2-0で破った。この結果、両者の勝ち点差が「8」に開き、横浜FMは3年ぶりの優勝に向けて独走態勢へ。一方の鹿島はFW上田綺世のベルギー移籍の影響か、4試合勝ちなし(3分1敗)と足踏みが続いている。

 EAFF E-1選手権による中断明け最初のリーグ戦。横浜FMは日本代表に選出されていたMF岩田智輝、MF西村拓真が先発に入り、MF藤田譲瑠チマとFW水沼宏太はベンチに回った。対する鹿島は日本代表の選出選手はおらず、MF舩橋佑が今季のJ1リーグ戦初先発を果たした。

 序盤の主導権を握ったのは鹿島。鋭い出足で相手を押し込み、前半9分には左CKのこぼれ球に反応した舩橋のボレーシュートがGK高丘陽平を強襲する。さらに同11分、左サイドで競り勝ったFW鈴木優磨のサイドチェンジが右に通り、オーバーラップしたDF広瀬陸斗が力強いクロスボールを送ると、鈴木のヘディングでの折り返しがゴール前へ。だが、FW土居聖真のボレーシュートは空振りに終わった。

 対する横浜FMも徐々に勢いを出し、前半15分、FWアンデルソン・ロペスのポストプレーから西村が前を向いて左足ボレーシュート。これはわずかに枠を外れたが、同20分にはスローインの流れからFW仲川輝人がペナルティエリア右をえぐり、折り返しにFWエウベルが反応した。だが、ここは古巣対戦の広瀬に粘り強く対応され、シュートまで打ち切れなかった。

 その後は一進一退の攻防が続く中、横浜FMは前半28分、岩田がエウベルとのパス交換からエリア内左をえぐり、グラウンダーでのクロスをゴール前に配給。これがゴールマウスに向かったが、ゴールライン際まで戻ったMF和泉竜司にクリアされる。同29分には鹿島にチャンス。カウンターからMFアルトゥール・カイキが抜け出したが、DF松原健にイエローカード覚悟のチャージで潰された。

 そうして迎えた前半37分、先に試合を動かしたのは横浜FMだった。鹿島GKクォン・スンテのゴールキックを岩田が拾い、ワンタッチで縦に出すと、これを受けたエウベルが速攻を開始。左に開いたロペスに預けてゴール前に向かうと、リターンを受けてワンタッチでシュートを狙い、クォンの股下を通してゴールマウスを射抜いた。

 互いに交代なしで迎えた後半6分、横浜FMは敵陣右サイドで仲川がファウルを受けてFKを獲得。これをDF永戸勝也がゴール前に送り込むと、ファーストボールは相手にクリアされたが、こぼれ球に反応した岩田がエリア外で右足を振り抜いた。目の前には相手選手が寄せてきていたが、力強く放たれたボールはグラウンダー軌道でゴール右隅へ。オフサイドチェックも切り抜け、岩田はこれが移籍後初ゴールとなった。

 鹿島は後半13分、なかなか良い形をつくれなかった土居に代わってFWエヴェラウドを投入。それでも横浜FMの主導権は変わらず、左右のサイドからスピーディーな攻撃を展開する。そこで鹿島は同18分、舩橋とDF安西幸輝を下げてMFディエゴ・ピトゥカとDF常本佳吾を投入。常本が左SBに入り、広瀬が左SBに回った。

 その後も横浜FMが攻め続けつつ、安定した守備を見せながら試合をシャットアウト。前半戦の3-0勝利に続いて鹿島相手にシーズンダブルを達成し、2019年以来3年ぶりのリーグ優勝に向けて価値ある勝ち点3を収めた。

(取材・文 竹内達也)
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