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長崎は11戦無敗ストップで順位は5位にダウン…自動昇格を懸けた終盤戦に向け、指揮官「切り替えてやるしかない」

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ファビオ・カリーレ監督は就任後初のリーグ戦黒星に

[8.6 J2第30節 東京V 1-0 長崎 味スタ]

 11試合無敗を継続させていたV・ファーレン長崎は、6日の試合で東京ヴェルディに敗戦。他会場でファジアーノ岡山が勝利したことで、順位も入れ替わり、4位から5位へとダウンした。

 6試合続いていたゴールもストップし、7試合ぶりの無得点。5試合連続ゴールのFWエジガル・ジュニオを中心に敵陣に迫ったが、相手の固い守備に阻まれる。後半16分には波状攻撃から痛恨の失点。そのまま試合を締め切られた。

 長崎は5月25日のJ2リーグ第18節・ジェフユナイテッド千葉戦(●0-2)以来の敗戦。6月に松田浩前監督から引き継いだファビオ・カリーレ監督にとって、初の黒星となった。「相手を研究してたので、今日起こることは想定していた」と振り返り、「ボールは動かしていたが、フィニッシュやPAにボールを入れるところが足りなかった」と攻撃面での課題を挙げる。シュート数は15本と多かったが、ゴール近くで精度の高い攻撃を繰り出すことはできなかった。

 後半20分には新加入のMFクレイソンを投入した。ブラジルでともに戦った経験もある愛弟子を「サイドからのほうが崩しやすい」と狙いを定めて左サイドで起用。今節では短い時間で良さを発揮しきれなかったが、「今週着いたばかり。慣れていないところもあるので、これから起用して日本のサッカーに適応してもらいたい」と活躍に期待を寄せていた。

 今節の結果で、自動昇格となる2位まで勝ち点9差に開いてしまった。指揮官は「いまは悲しむ時間。ただ切り替えて、また次の試合に向けて準備をやるしかない」と前を向く。

 4試合フル稼働だったDF加藤聖は、今節は後半20分からの途中出場。「全然狙い通りにいかなかった展開だった」と悔しさをにじませる。「正直、大きい負けだと思う。だけど、ここで落ち込んでいても残り12試合あるので、そこでどれだけ勝ち点を積めるか。自動昇格をしていく上で厳しい道のりかもしれないんですけど、そういうのが運にもつながっていくと思うので、できるだけ勝ち点を積み重ねられるように切り替えていきたい」。昇格レースはまだ終わったわけではない。今季最後の黒星にするべく、終盤戦で再スタートしていく。

(取材・文 石川祐介)
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