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広島が好調同士の壮絶シーソーゲーム制す! 一時逆転許すも…松本のJ1初弾、藤井の再逆転弾で柏の4連勝止める

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広島が柏の4連勝をストップ

[8.14 J1第25節 柏2-3広島 三協F柏]

 J1リーグは14日に第25節を行った。柏レイソルサンフレッチェ広島の対戦は、広島が3-2で勝利。開始早々の先制ゴールから一時逆転を許したが、後半16分にMF松本泰志が、同22分にMF藤井智也がゴールを挙げて再逆転。2位・柏の4連勝を打ち止め、2連勝を達成した。

 今季最長の破竹4連勝で2位に浮上した柏。前節・京都サンガF.C.戦では序盤に先制されるが、同点に追いつき、終了間際に途中出場のFW武藤雄樹が逆転ゴールを挙げた。前節から先発は2人変更。DF古賀太陽と武藤が復帰した。3-1-4-2の布陣で、GKは佐々木雅士、3バックは左から古賀、DF上島拓巳、DF高橋祐治が並ぶ。アンカーはMF椎橋慧也、左WBはDF三丸拡、右WBはDF川口尚紀。2シャドーはMF小屋松知哉とMF土屋巧で、2トップは武藤とFW細谷真大が入った。

 6位・広島も8月から調子を上げる。前節・鹿島アントラーズ戦では2-0で快勝。またルヴァン杯でもリーグ首位の横浜F・マリノスに対して連勝を収め、8年ぶりのベスト4入りを果たした。先発は2人変え、DF野上結貴とMF川村拓夢を起用。3-4-2-1の布陣を敷き、GKは大迫敬介、3バックは左からDF佐々木翔、DF荒木隼人、野上が並ぶ。ボランチ2枚は松本とMF野津田岳人。左WBは川村、右はMF柏好文が入る。2シャドーはMF満田誠とMF森島司で、1トップはFWナッシム・ベン・カリファとなった。[両スタメン&布陣]

 試合は開始早々から動く。広島は右サイドでFKを得ると、野津田がキッカーに。高精度の左足インスイングキックがゴール前に飛び、ベン・カリファがドンピシャヘッド。今季2ゴール目で先制点を挙げた。

 柏も相手のパスミスから攻撃を仕掛ける。前半12分、細谷が中盤でボールを収め、そのままドリブル突破。周囲にパスを出さず、PA左に入りこむと、強烈な左足シュートを放つ。だが、弾道はクロスバーを強打。惜しくも同点ゴールとはならなかった。16分にも相手のパスミスからカウンター。椎橋の左足ミドルはGKの正面に収まった。

 広島は前半30分の飲水タイムのタイミングでアクシデント。川村がピッチに倒れ込み、身動きが取れず。脳しんとうの疑いで担架で運ばれた。MF藤井智也が途中出場でピッチに入り、右サイドへ。柏が左サイドに移動した。柏も同タイミングで交代カードを切る。土屋を下げ、MF戸嶋祥郎を投入。同位置に入った。

 前半41分、チャンスを作り続けていた柏が待望の同点ゴール。椎橋が中盤から縦パスを送ると、小屋松がPA手前から右方向にボールを運ぶ。相手選手を引き付けて左にパス。武藤がPA内に入りこみ、右足シュートを決めた。

 柏は“背番号9”の2試合連続ゴールで試合を振り出しに戻す。前半はそのまま1-1で折り返した。広島はハーフタイムに1人交代。ベン・カリファに代え、FWドウグラス・ヴィエイラが入った。

 柏は後半3分、思いがけない形で試合をひっくり返す。広島の攻撃を防ぎ切ってカウンター。右サイドの川口が冷静にクロスを送ると、荒木と松本の連係ミスを誘発。ボールはオウンゴールとなり、柏が2-1で逆転に成功した。

 広島は柏の5バックをこじ開けたいが、ロングボールは跳ね返される。細かいパスワークから打開を狙うと、後半17分に実を結ぶ。左サイドの森島のパスを、柏がPA左から折り返す。混戦からD・ヴィエイラがPA手前に落とし、最後は松本が地を這う右足ミドル。ゴール左に突き刺し、J1初ゴールで2-2と追いついてみせた。

 さらに、広島は後半22分、今度は右サイドから得点を生む。中盤の野津田が右サイドに展開。パスを受けた藤井がカットインから左足でインスイングのクロスを放つ。相手の守備ラインに立つD・ヴィエイラは触れず、ボールはそのままゴールへ。3-2と再び勝ち越した。

 柏は後半25分に2枚替え。武藤と川口に代えて、前回対戦で2ゴールを挙げたFW森海渡とDF北爪健吾を出場させる。29分には小屋松と椎橋が下がり、FWアンジェロッティとMF三原雅俊が投入された。

 終盤に入っても両者は攻勢を緩めない。柏は敵陣内に入りこむが、GK大迫を中心とした広島の守備陣が奮闘する。広島がそのまま試合を締め切り、3-2で勝利。ルヴァン杯も含めた公式戦5連戦を4連勝で終えた。

(取材・文 石川祐介)
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