beacon

広島MF松本泰志が流れ引き寄せるJ1初ゴール! スキッベ監督はニヤリ「時が来たということ」

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF松本泰志のJ1初ゴール

[8.14 J1第25節 柏2-3広島 三協F柏]

 一時は逆転を許し、劣勢となったサンフレッチェ広島。流れを再び引き寄せたのは、MF松本泰志のJ1初得点となる同点ゴールだった。「チャンスが多い中で、なかなか決め切ることができなかった。ようやく決めることができてよかった」と喜びを語った。

 開始4分で先制したものの、その後は自分たちのパスミスで流れを引き渡してしまった広島。前半41分に失点を喫し、1-1で前半を折り返すと、ハーフタイムで修正する。「パスミスを少なくしようと。プレスが機能していない部分があったので、また後半、一からやり直そうという部分を、監督含めてチーム内で話し合いました」。だが、流れは変わらない。後半2分には相手のカウンターからオウンゴール。1-2と逆転されてしまった。

 リードした柏レイソルは5バックを生かして固く守る。広島はサイドから細かくつないで打開を狙うと、後半16分に結実する。左サイドのMF森島司からパスを受けたMF柏好文がPA深い位置へ。折り返したところで混戦となるが、体を張ったFWドウグラス・ヴィエイラがPA手前に落とす。

 そこに待ち構えるのは松本。少しの助走から右足を一閃。「いいところにしっかりと当たった。相手が来ているのもわかったので、股を狙おうかなと思って、それがうまくいってよかったです」。地を這う弾道はゴール左に突き刺さった。

 昌平高を卒業後、2017年から広島に加入。3シーズンで得点はなく、20年夏の途中にアビスパ福岡にレンタル移籍をする。その年にJ2リーグで初ゴールを挙げた。昨シーズンはセレッソ大阪にレンタルされたが、昨夏に広島復帰。紆余曲折を経てプロ6年目。待望のJ1初ゴールとなった。

 ミヒャエル・スキッベ監督は「技術的にも、戦術的にも、すごく魅力的なサッカーができた」とご満悦。「5連戦最後の試合で、これだけ走れていいサッカーができたというところはよかった」と選手たちを称えた。松本のJ1初ゴール、そして決勝ゴールとなったMF藤井智也のゴールについても問われた指揮官は、言葉少なげに「時が来たということ」とニヤリ。その喜びを茶目っ気に表現していた。

(取材・文 石川祐介)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2022シーズンJリーグ特集ページ
●DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP