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柏躍進の鍵となるか…2戦連続ゴールの武藤雄樹は直近9試合5点目「調子がいいという感覚はある」

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FW武藤雄樹

[8.14 J1第25節 柏2-3広島 三協F柏]

 4連勝はストップした柏レイソルだが、FW武藤雄樹は前節に続く2試合連続ゴールで今季5点目をマーク。「ゴールを積み重ねるごとに研ぎ澄まされているという、調子がいいという感覚はあります」と好調を語った。

 4連勝で2位浮上の柏と、上位陣を破る公式戦3連勝中の広島の一戦。ネルシーニョ監督が「拮抗したゲームの内容だった」と語るように、激しい打ち合いの試合となった。

 柏は開始4分で失点を喫するが、その後は相手のパスミスからカウンターのチャンスを作る。前半41分には前線の好連係から待望の同点ゴールが生まれた。

 中盤のMF椎橋慧也がボールを持つと、PA手前のMF小屋松知哉が前を向きながら縦パスを受ける。一方、最前線のFW細谷真大は下がりながら相手選手を引き付け、前線にスペースを創出。小屋松はそのスペースに寄りつつ、逆方向の武藤に好パス。武藤はワントラップから右足を振り抜き、ゴールに突き刺した。

 好連係からのフィニッシュをしっかりと決め切った武藤は、味方の動きを称える。「小屋松がうまく入ってきてくれて、そこに(椎橋から)しっかりとしたパスが入った。僕のところが開いたので、(小屋松が)最後に僕のことを見てくれていいパスをくれて、落ち着いて決められた。小屋松がボールを引き出すのがうまいですし、狭いところでのプレーもうまい。彼がインサイドハーフに入ったことで、FWに近づいてプレーしてくれたので、ああいういい流れのゴールが生まれた」。

 負傷から本格復帰を果たした6月から調子を上げ始め、直近9試合で5ゴール。「ゴールを決めていることでゴール前での落ち着きを感じるし、ボールを持ったときにイメージもできている。ゴールを積み重ねるごとに研ぎ澄まされているという、調子がいいという感覚はあります」。得点とプレーがうまく循環し、好調を維持しているようだ。

 試合は武藤のゴールと、後半のオウンゴールで一時逆転に成功したが、その後の2失点で再逆転を許し、2-3の敗戦。5バックで堅守を誇った守備が破られてしまった。「僕たちは3失点してはいけないチーム。ディフェンスだけの責任ではなく、チーム全体の話。僕たちが勝ち続けるならば、きょうの3失点はいただけない。みんなで考えながら、上にいくためには連敗は絶対にしてはいけない」(武藤)。順位は暫定で3位にダウン。攻守を補いながら、シーズン終盤でさらなる躍進を狙う。

(取材・文 石川祐介)
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