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横浜FC、“緊急事態”岡山との接戦制してJ2首位キープ!! 山下諒也が“靴下ゴール”以来の決勝弾

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横浜FCが1-0で勝利

[8.20 J2第32節 横浜FC 1-0 岡山 ニッパツ]

 J2リーグは20日、第32節を各地で行い、首位の横浜FCが4位のファジアーノ岡山との上位対決を1-0で制した。後半19分に投入されたMF山下諒也が同26分、同時投入のMF山根永遠のアシストから決勝点。四方田修平監督の采配が見事に的中し、接戦を制して首位を守った。

 台風8号の影響で16日に延期された前節・群馬戦に1-0で勝利し、2連敗から脱出した横浜FC。中3日で臨む今節は先発2人を入れ替え、山下と前節負傷交代のFWサウロ・ミネイロに代わってMF近藤友喜とFW伊藤翔を起用した。日本大在学中の近藤は今季3試合に途中出場していたが、これが初先発となった。

 対する岡山は今週に入って8選手が新型コロナウイルス感染という緊急事態に見舞われ、2連勝を果たした前節・山口戦(○3-2)から先発6人を変更。システムを4-4-2から3-4-2-1に変更し、DF宮崎智彦、DF濱田水輝、DF成瀬竣平、MF宮崎幾笑、MF輪笠祐士、FWステファン・ムークが新たに先発した。今夏の移籍ウインドーで秋田から加入した輪笠はこれが岡山でのデビュー戦となった。[スタメン&布陣]

 試合は序盤から横浜FCが一気に攻め立てた。まずは前半4分、中盤でボールを奪った伊藤がスルーパスを送ると、FW小川航基がフリーで突破し、GKとの1対1を迎えた。ところが飛び出したGK堀田大暉が懸命に飛び込んでセーブ。こぼれ球を拾った小川の二次攻撃もDF濱田水輝の強烈なタックルに防がれ、最初の決定機を逃した。

 横浜FCはさらに同5分、DF中村拓海の浮き球スルーパスに近藤が右サイドを抜け出し、折り返しのパスから伊藤が左足ダイレクトで狙ったが、これは右ポストに直撃。そこから空中戦で猛攻を仕掛けるも、岡山も全員がペナルティエリア内に戻っての撤退守備で跳ね返し続け、試合の均衡は保たれた。

 その後はクローズドな展開となり、岡山が安定したビルドアップで攻撃を前進させる場面も増加。飲水タイム明けの前半30分、横浜FCはまたも中村のスルーパスに抜け出した近藤のクロスでチャンスを演出したが、小川のヘッドは惜しくも枠を外れた。岡山は同45+1分、右サイドを突破したムークの折り返しが相手DFがにブロックされると、エリア内左でボールを奪ったMF佐野航大のシュートも精度を欠き、スコアレスのままハーフタイムを迎えた。

 横浜FCは後半開始時、胸部を痛めたMF長谷川竜也に代わってMF松浦拓弥を投入。その後もジリジリとした攻防が続く。岡山は後半12分、輪笠とムークのパスワークから右をDF成瀬竣平が抜け出し、フリーでクロスを上げるが、DFガブリエウがクリア。同13分、MF河井陽介の右CKをDFヨルディ・バイスが頭で折り返し、FWミッチェル・デュークが振り向きざまのボレーシュートを狙うも、大きく枠を外れた。

 なおも攻める岡山は後半16分、ゴール正面で宮崎が倒されてFKを獲得したが、バイスのキックはGKスベンド・ブローダーセンがキャッチ。同19分には互いに選手交代を行い、チームにエネルギーを加えた。岡山は同25分、河井の右CKに濱田が高い打点で合わせるも、ゴールカバーに入っていた小川にブロックされ、決定的なチャンスを逃した。

 すると直後、横浜FCは松浦のクリアボールでカウンターを開始。投入されたばかりのFW山根永遠が見事なトラップから敵陣にドリブル突破を仕掛けると、スルーパスから同じく投入されたばかりの山下が抜け出した。あとはGKとの1対1。山下はゴール左上を狙ったシュートを放つと、ボールは堀田に触れられたが、高く上がったボールがそのままゴールマウスに吸い込まれ、待望の先制点が入った。

 山下は3月6日に行われた大分戦での決勝ゴールに続き、5か月半ぶりの今季2点目。大分戦では得点直前にスパイクが脱げ、靴下でのゴールが話題となっていたが、今度はしっかりスパイク姿で決めた。なんとか追いつきたい岡山は後半41分、M・デュークが左足シュートを放つもゴール右外。終了間際までパワープレーで攻め立てたがゴールを破るには至らず、そのままタイムアップを迎えた。

(取材・文 竹内達也)
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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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