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復帰とともに千葉に勝利もたらしたDF新井一耀、「練習通り」のセットプレーでチーム最多7点目

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DF新井一耀が先制ゴール

[8.27 J2第33節 仙台0-2千葉 ユアスタ]

 ジェフユナイテッド千葉ベガルタ仙台を2-0で破り、4試合ぶりの白星。奇しくも4試合ぶりに復帰したDF新井一耀の先制ゴールが勝利を手繰り寄せた。「守備も攻撃も変えようという気持ちがあったので、それが表現できてよかった」と手応えを口にした。

 ホーム3連戦だった直近3試合は1敗2分と負け越した千葉。10位からJ1参入プレーオフ圏内の6位を目指し、上位の仙台戦に臨んだ。序盤から仙台相手にいい試合運びをしながらも得点が遠い。前半はスコアレスで折り返す。しかし、後半10分に均衡が崩れる。打破したのはひさびさに実戦復帰した新井だ。

 千葉は右CKでMF田口泰士が大きく蹴り上げる。ニアで相手選手に当たったボールがファーサイドに流れると、待ち構えたのは新井。バウンドしたボールを左足ダイレクトで合わせ、相手選手に再び当たって軌道が変わったボールはそのままゴールラインを割った。「ニアでフリックして、ファーに来るというのは練習通り。ラッキーな部分もありますけど、ああいう風に振り切ることは大事」。待望の先制ゴールとなった。

 千葉は後半29分にMF見木友哉が追加点を挙げ、そのまま点差を守り切る。2-0で4試合ぶりの勝利を手にした。

 無失点は3試合連続で続いているが、2試合連続の無得点がようやく終わった。2試合は不在だった新井は「後ろにだいぶ人が重くなりすぎて、守るのに精いっぱいだったという印象だった」と振り返る。

 チームはより高い位置からの奪取を意識。「高い位置で取りに行く場面と引き込む場面を使い分けながら、相手がボールを放り込んできていたので、しっかり後ろから跳ね返してっていうところができていた。ここ2試合ゼロで抑えられましたけど、点も取れていなかった。勝ち点3を取るためには守備も攻撃も変えようという気持ちがあったので、それが表現できてよかった」。より積極的な守備が奏功し、勝利につながった。

 セットプレーの強さを誇る新井は、今季7点目でチーム最多得点者の記録を保持。しかし「僕だけじゃないですし、チーム全体として得点を取る自信があるので、これを続けていけば続けていくほどチームの自信になりますし、相手にも怖さが出せる」とあくまでチームの得点を強調した。

 一方で、尹晶煥監督は「チームのストライカーが戻ってきたところも大きい……冗談ですが」とニヤリ。「今シーズンは一耀のセットプレーの得点シーンが多い。前よりは、ゴールの流れを読めるところがある。仙台は高さがある選手が出たので予想外だったが、その中から2得点できたことは大きな力になった」と勝ち切った選手たちを称えていた。

(取材・文 石川祐介)
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