beacon

3位・仙台はJ1自動昇格遠のく3連敗…不発に無念さにじませる中山仁斗「絶対に勝たないといけないとわかっていた」

このエントリーをはてなブックマークに追加

ゴールを狙うベガルタ仙台FW中山仁斗

[8.27 J2第33節 仙台0-2千葉 ユアスタ]

 自動昇格圏内の2位以内を目指すために、勝ち点3がほしかったベガルタ仙台。しかし今節で3連敗を喫してしまった。試合後、FW中山仁斗はピッチに倒れ込み、しばらく立ち上がれない。「サポーターの応援に応えられなかったという、自分に対してのふがいなさ。それがああいう形になりました」と振り返った。

 3位から6位以内だと、昇格条件がより厳しくなるJ1参入プレーオフを勝ち抜かなければならない。3位・仙台は前節終了時点で2位・新潟と勝ち点7差。2連敗中で残り10試合の中、勝利必須の大一番に臨む。しかしジェフユナイテッド千葉に0-2で返り討ちに遭い、痛恨の3連敗となった。

 2失点はともにセットプレーから。後半10分に相手の右CKからのこぼれ球を押し込まれて先制点を奪われる。さらに同29分にはロングスローから同様の形でこぼれ球を決められた。

 原崎政人監督は「この時期の3連敗は非常に痛いですし、苦しい敗戦になりました」と声を落とす。システムを変えて挑んだものの、相手の攻撃に合わせて従来の形に戻す。「そこからは少しプレッシャーも行けたけど、その中でセットプレーの2失点。相変わらずそこは防ぎ切れていないという、まだ甘いなという印象です」。自動昇格が遠のく3連敗に「非常に厳しい負け」と語る。「すべて決まったわけではないので、われわれは目の前の一試合を勝ち点3のためだけにやり続けるしかない」と前を向いた。

 チームの得点源でもある中山は、7月16日の第27節から8月6日の第30節までの4試合連続得点で合計5ゴールを挙げた。チーム最多の12点を記録していたものの、直近2試合は不在。3試合ぶり復帰の今節で本拠地にその姿を見せたが、不発に終わる。試合後、ピッチに仰向けで倒れ込むと、チームメイトの手を借りるまで呆然と立ち上がることができなかった。

「きょうの試合はめちゃくちゃ大事でした。絶対に勝たないといけないというのはわかっていた。たくさんのサポーター、応援してくれる人が勝ち点3を望んでいた。それに応えられなかったという、自分に対してのふがいなさ。それがああいう形になりました」

 もちろん、まだ昇格の可能性が消えたわけではない。「厳しい状況にはなりましたけど、それでもやっぱり、応援してくれている人たちがいる。そういう人たちのために、残り9試合全力でやるしかないと思っています」。次節は再び本拠地ユアテックスタジアムで行われる。起死回生の勝利を掴みたい。

(取材・文 石川祐介)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2022シーズンJリーグ特集ページ
●DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP