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シーズン終盤に再到達した首位の座…川崎F鬼木監督「首位とは思っていません。ただ…」

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鬼木達監督

[8.31 J1第20節延期分 川崎F 4-0 鳥栖 等々力]

 2連覇王者の川崎フロンターレが暫定ながらも再び首位に返り咲いた。上位の横浜F・マリノス、鹿島アントラーズを打ち破り、そしてサガン鳥栖からの勝利で4連勝。3か月ぶりに首位に立ち、鬼木達監督は「攻守にわたって強気に攻めてくれた。それでいいゲームの展開に持ってこれた。彼らのそういう姿勢を嬉しく思います」と選手たちをねぎらった。

 シーズン序盤は首位に立っていたが、5月25日の第15節・湘南ベルマーレ戦で0-4と大敗。鹿島アントラーズが同勝ち点の得失点差で上回り、首位の座を奪われた。その後は横浜FMが快進撃で首位を守り続ける展開。川崎Fは連戦による疲労や新型コロナウイルスにも苦しめられた時期も重なった。しかし、直近4試合では横浜FM、アビスパ福岡、鹿島、そして鳥栖に4連勝。シーズン終盤で再び首位に到達してみせた。

 先制点のFW知念慶は4月6日の第7節以来、MFジョアン・シミッチやMF大島僚太は今季リーグ戦初ゴール。「ここ数試合自信をつけてピッチに立っているなと頼もしさを感じていた。知念も僚太も長く出ていなかったのでゴールは自信になる。ジョアンも(得点が)ひとつの特長でもあるので、自信になるプレーだった」(鬼木監督)。出番を手にした選手たちの活躍に目を細めた。

 5月以来の首位浮上。しかし、指揮官は「一戦必勝で戦っていくことだけ」と慢心の様子はない。「試合数の違いで首位に立っているだけということなので、首位とは思っていません」。

 だが、それでも長い戦いの末に再びたどり着いた首位の座。鬼木監督はその手応えも垣間見せる。「ただ、常に首位を目指して戦っているチームではあるので、そういう試合数を気にしなくていいのであれば、自分たちが望んでいるところに立っていると思っています。プレッシャーに感じずに、自分たちが望んでいるところでどれだけやっていけるか。とにかく一つひとつ戦っていきたいです」。再到達の感触を確かめながら、改めて一戦ごとの勝利を強調した。

(取材・文 石川祐介)
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