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鹿島MF荒木遼太郎が4か月半ぶり復帰!! リハビリ中は筋力強化にトライ、終盤戦へ「チームに足りないものを自分がもたらす」

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鹿島アントラーズはMF荒木遼太郎

[9.3 J1第28節 鹿島2-2浦和 カシマ]

 2-2で迎えた後半33分、鹿島アントラーズはMF荒木遼太郎をピッチに送り込んだ。背番号10を任された今季は腰椎椎間板ヘルニアを発症し、これが4か月半ぶりの公式戦出場。試合を決める活躍こそできなかったものの、岩政大樹監督のもとで生まれ変わりつつあるチームにおいて、若きタレントの復帰は終盤戦の大きな追い風になりそうだ。

 東福岡高から加入して2年目の昨季、10代選手として27年ぶりとなるシーズン二桁得点を記録した荒木。その活躍が評価され、今季は伝統の背番号10を託されたものの、思うようにいかないシーズンとなっていた。

 岩政監督が暫定指揮官として率いていた序盤戦はトップ下の定位置を掴んでいたが、攻守に高い強度を求めるレネ・ヴァイラー前監督の就任以降は出番が激減。4月23日に行われたルヴァン杯グループステージ第5節の大分戦後には腰痛と臀部痛を発症し、腰椎椎間板ヘルニアの診断を受けて長期離脱が続いた。

 約4か月半を経て、この日がようやく復帰戦。今度は正式な指揮官に就任した岩政監督のもと、「つなぎ目の役目でもあるし、仕留める役目でもある」というトップ下で起用され、劣勢の中で攻撃を前進させようとトライしていた。2-2で引き分けた試合後には「自分が機能しなかったので、試合を決められなかった」と厳しい自己評価を口にしたが、変革が進むピッチに背番号10を組み込めたことの価値は大きそうだ。

 リハビリ期間は「フィジカルはいずれ必要になる」と前向きに捉え、筋力トレーニングに励んでいたという荒木。復帰戦には一回り大きくなった姿で登場したが、体重も2〜3kgの増量に成功したそうだ。また「自分が監督の求めるサッカーと自分がやりたいサッカーが一緒な部分があるのでやりやすい」と新体制のスタイルへの順応に自信ものぞかせた。

 またFW上田綺世の移籍後、攻撃の役割の負担が大きくなっていたFW鈴木優磨との信頼関係も十分。「ずっと面倒を見てくれたので、自分のメンタルも持ったし、優磨くんのおかげかなと思っている」。リハビリ期間中の鈴木の振る舞いに感謝した荒木は「リーグもそうだけど、天皇杯は絶対に取りたい。そこでチームに足りないものを自分がもたらして、試合を決める立場になれたら」と終盤戦に向けて決意を語った。

(取材・文 竹内達也)
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