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Jリーグの声出し応援、検証試合で感染拡大の影響はないと見解

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 Jリーグは5日、公式試合における声出し応援運営検証の報告を発表した。

 Jリーグは、6月11日から8月14日までの期間で行われた公式試合28試合を対象に「声出し応援エリア」を設置。国立研究開発法人 産業技術総合研究所などの調査機関と連携して運営検証を行った。その結果、「感染対策を適切に行うことで、声出し応援エリアと声出し応援をしないエリアの併存運営が可能である」と発表した。

 すでに8月15日以降、希望する全てのクラブがガイドラインに沿った専用の応援席(エリア)を設けることで、Jリーグの一部の試合から段階的に声出し応援が再開している。

 検証結果に対して、Jリーグは「従来からある感染症対応ガイドラインに加え、声出し応援エリアに特化したガイドラインを新たに設けることで、感染拡大を抑えた声出し応援席の設置・運営は可能である」「声出し応援席と声出し禁止席の併存運営も十分に可能である」という見解を発表した。

 マスク着用状況は声出し応援席でも94.8%以上という着用率。換気状況も、二酸化炭素濃度は声出し応援席エリアで平均 450-550ppm(最大で758ppm)程度と十分に換気されていた。エリア外での声出しは、音声量の解析の結果、声出し応援エリア以外から声出し応援している状況はないと評価されている。

 陽性報告に関しては、7月上旬の感染収束期から急激な拡大期に移行する間に行われた首都圏2試合で、声出し応援席の利用者から5名以上で追加調査を実施。聞き取りの結果、声出し応援ガイドライン遵守に違反する行為は無く、試合日以外で出社、外食、買い物等、他者との接点がある行動があったという。専門家は「声出し応援が感染を拡大したと断定することは難しい」と見解を示した。

 そのほか6試合でも1件以上の陽性報告を受けたが、いずれも3件以下でスタジアムから拡大した状況は見られていないという。

 検証報告を受け、専門家チームは「声出し応援ガイドラインが有効であること、また適切な試合運営によりスタジアムで声出し応援エリアとその他のエリアの併存運営は十分可能である」と所見を述べている。

 Jリーグは引き続き観戦ルールの遵守協力を求めながら、より多くの人数の来場を実現と併行して声出し応援エリアの拡充を目指す。検証結果をもとに、段階的な制限の見直しを含む早期の正常化に向けた働きかけを継続していくと伝えた。

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