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川崎Fが“公式戦8連勝”広島との上位対決制す! ハイプレス攻略で怒涛4発完封、順位逆転で2位浮上

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川崎Fが上位対決を制して2位浮上

[9.10 J1第29節 川崎F 4-0 広島 等々力]

 J1リーグは10日に第29節を行った。川崎フロンターレサンフレッチェ広島の対戦は、川崎Fが4-0で勝利。公式戦8連勝の広島を打ち破り、順位逆転の2位浮上に成功した。

 川崎Fは前節の湘南ベルマーレ戦で痛恨の敗戦。3位の位置で暫定首位・横浜F・マリノスとの勝ち点3差を追いかける。前節から先発は1人変更で、DF佐々木旭が復帰した。4-3-3の布陣でGKはチョン・ソンリョン、4バックは左から佐々木旭、DF谷口彰悟、DFジェジエウ、DF山根視来が並ぶ。アンカーはMFジョアン・シミッチで、インサイドハーフはMF橘田健人とMF脇坂泰斗。前線3枚は左からFWマルシーニョ、FW知念慶、FW家長昭博となった。

 公式戦8連勝で好調を維持する広島は、7日の天皇杯準々決勝から先発を6人変更。DF住吉ジェラニレショーン、MF野上結貴、MFエゼキエウ、MF川村拓夢、MF柴崎晃誠、FWドウグラス・ヴィエイラが入った。3-4-2-1の布陣で、GKは大迫敬介、3バックは左からDF佐々木翔、DF荒木隼人、住吉を起用。ボランチは柴崎とMF野津田岳人。左WBは柏好文、右は野上を置く。2シャドーはエゼキエウと川村。1トップはD・ヴィエイラとなった。[両スタメン&布陣]

 川崎Fが広島のハイプレスをかわしながら前進を狙う。前半20分、知念が中盤で相手のマークと入れ替わり攻勢へ。右サイドでパスを受けた家長がそのままPA右に進入。右足シュートはGK大迫に阻まれた。

 敵陣に入り込む広島も決定機。前半23分、野津田が左CKを左足で蹴ると、川村が体勢を崩しながら左足で合わせる。ボールはゴールに向かうが、GKソンリョンにかろうじてはじかれた。

 徐々にボールを支配し始めた川崎Fが先制に成功。前半35分、左サイドから切り崩し、マルシーニョがPA左にボールを入れる。深い位置から佐々木旭が折り返すと、最後は家長が左足シュート。ゴール右に流し込み、今季9得点目となる先制ゴールを挙げた。

 川崎Fは先制から1分後にもチャンス。脇坂のスルーパスからマルシーニョが相手守備陣の裏を突き、GK大迫と1対1になる。しかし、右足シュートをはじかれた。前半はそのまま終了。川崎Fが1-0のリードで折り返した。

 広島はハーフタイムで2枚替え。柴崎と野上を下げ、MF森島司とFW満田誠を入れる。森島は2シャドーの一角に、川村がボランチに下りる。満田はそのまま右WBに入り、流通経済大の同期である佐々木旭とマッチアップした。

 川崎Fは前半13分に決定的なチャンス到来。中盤でボールを奪い切ると、脇坂が左サイドにパスを出す。マルシーニョが走りながら鋭いカットインから敵陣内にパス。知念がスルーし、PA右でノーマークの家長が合わせるが、決め切れない。

 しかし川崎Fは勢いそのまま1分後に追加点。右サイドのスローインから中央にパスをつなぐと、PA手前の橘田がシュートフェイントからPA内にパスを出す。マルシーニョがダイレクトで折り返すと、PA中央の脇坂が反転しながら右足シュート。ゴール左ポストに当てながら今季4ゴール目を決めた。

 さらに、川崎Fが攻勢を強める。後半20分、PA手前の山根が浮き球パスをPA左に出し、脇坂が受け取る。そこへ住吉のタックルが入り、PKを獲得。知念が決め切って3-0と点差を広げた。広島はPK直前に2枚替え。エゼキエウとD・ヴィエイラを下げ、FWナッシム・ベン・カリファとFWピエロス・ソティリウを前線に据えた。

 川崎Fは後半33分、佐々木旭が左サイドの深い位置までボールを運び、PA左にパス。マルシーニョの右足シュートはGK大迫にセーブされるが、ファーサイドにこぼれたところを家長が左足一閃。ゴールに突き刺し、ダメ押しの4点目とした。

 試合はそのまま終了し、川崎Fが4-0で上位対決を制す。勝ち点1差の順位をひっくり返し、2位に浮上した。

(取材・文 石川祐介)
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