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A・ロペスが“因縁”福岡からリベンジ決勝弾!! 横浜FM、日産ス10連勝で首位キープ

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FWアンデルソン・ロペスが決勝ゴール

[9.10 J1第29節 横浜FM 1-0 福岡 日産ス]

 J1リーグは10日、第29節を各地で行い、横浜F・マリノスアビスパ福岡を1-0で破った。公式戦5戦勝ちなしから立ち直って2連勝の横浜FMは、日産スタジアムで無傷の10連勝を達成。前半戦は0-1で敗れた福岡にリベンジを果たし、2位・川崎Fと勝ち点3差の首位をキープした。

 横浜FMは7日のJ1延期分・湘南戦(○3-0)から中2日。先発の入れ替えは2人にとどまり、DF永戸勝也とMF藤田譲瑠チマに代わってDF松原健とMF喜田拓也が入った。対する福岡は延長戦で敗れた天皇杯準々決勝・甲府戦(●1-2)から中2日で、連続先発はGK村上昌謙のみ。J1前節の名古屋戦(●2-3)からも6人を入れ替え、DF三國ケネディエブスが今季リーグ戦初出場初先発を果たし、普段の4-4-2ではなく3-4-2-1の布陣で臨んだ。[スタメン&布陣]

 試合はテンポの良いパス回しで前進を狙う横浜FMに対し、強固な守備からダイナミックな展開を狙う福岡という構図。両チームを通じてのファーストチャンスは前半8分、福岡がDF奈良竜樹の縦パスがMF喜田拓也のトラップミスを誘い、敵陣で受けたFWフアンマ・デルガドがGKとの1対1を迎えた。だが、シュートはGK高丘陽平が落ち着いてセーブ。今季圧巻のパフォーマンスを見せる守護神がまた一つピンチから救った。

 すると前半14分、横浜FMが試合を動かした。相手を深く押し込んだ攻撃からセカンドボールを渡辺が拾うと、素早いパスをMF水沼宏太が収め、左足で持ち出してゴール前にクサビのパスを供給。これをFW西村拓真がワンタッチで落とし、絶妙なタイミングで抜け出したFWアンデルソン・ロペスが左足で冷静に決めた。A・ロペスは5月21日の福岡との前回対戦で、唾吐き行為により一発退場。因縁の福岡戦で値千金の先制ゴールを記録した。

 ところが前半22分、横浜FMに苦しいアクシデント。同6分ごろに奈良に左足首を踏まれ、捻っていた西村がピッチに座り込み、プレー続行不可能となった。ケヴィン・マスカット監督は直後、西村に代わって藤田を投入。藤田はボランチに入り、渡辺をトップ下に移した。その後は横浜FMがボールを握りながらも拮抗した展開。同45分、福岡は中盤でのボール奪取からフアンマが狙ったが、高丘の横っ飛びで阻まれ、そのままハーフタイムを迎えた。

 後半の立ち上がりには福岡にアクシデント。後半7分、カウンターで抜け出そうと試みたエウベルをスライディングで止めたDF湯澤聖人が左脚を痛め、DF前嶋洋太が投入された。その後も引き続き横浜FMのペース。同12分には藤田の配球から渡辺が右サイドを突破し、反対サイドから飛び込んできたエウベルに鋭いクロスを送り込む。惜しくも最後は合わなかったが、追加点につながりそうな決定機だった。

 劣勢が続く福岡は後半18分、MFジョルディ・クルークスとMF山岸祐也に代わってFWルキアンとFWジョン・マリを投入。1トップ2シャドーに外国籍選手が並んだ。一方の横浜FMは同23分、エウベルと水沼を下げ、湘南戦でJデビュー戦初ゴールを挙げたFWヤン・マテウスとFW仲川輝人を起用した。

 その後は福岡が前線へのシンプルな展開で攻撃を試みるが、横浜FMもDF岩田智輝とDFエドゥアルドのCBコンビが抜群の安定感を誇る。すると同35分、横浜FMはヤン・マテウスからのパスを受けたDF小池龍太のミドルシュートがGK村上昌謙を強襲。攻撃にも勢いを見せた。福岡は終盤、三國に代わってFW渡大生を入れてさらに攻勢を仕掛けたが、そのままタイムアップ。横浜FMが日産スタジアム10連勝で首位を守った。

(取材・文 竹内達也)
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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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