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“モドリッチ並み”右足アウトサイドで決勝アシスト!! C大阪MF為田大貴「上手くでき過ぎただけ。もう出せない(笑)」

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セレッソ大阪MF為田大貴

[9.14 J1第26節 浦和 0-1 C大阪 埼玉]

 セレッソ大阪の決勝点は、MFルカ・モドリッチ(R・マドリー)を彷彿とさせるような美しいアウトサイドキックから生まれた。FW加藤陸次樹の決勝ゴールをアシストしたMF為田大貴は試合後、自身のキックを「上手くでき過ぎただけ。もう出せない(笑)」と驚きまじりに振り返った。

 この日唯一のゴールが生まれたのは前半24分だった。自陣でファウルを受けたMF鈴木徳真がFKを素早く蹴り出すと、このパスを受けた為田が左サイドを突破。DF宮本優太を振り切って敵陣にペナルティエリア前まで侵入すると、最後は右足アウトサイドでのクロスを選択した。

「左足はちょっと難しいかなと思って。アウトのほうが陸次樹に向かっていくボールなのでうまくいくかなと」。そんなもくろみどおり、相手DFの間をぬっていったボールは加藤の足元にピタリ。加藤が滑り込みながらのスライディングシュートでゴールを破った。

 右方向に蹴り出すアウトサイドパスといえば、R・マドリーの10番を背負うモドリッチの代名詞。この日の為田のアシストは、昨季のUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝チェルシー戦で、大逆転につながるFWロドリゴ・ゴエスのゴールをお膳立てしたキックを彷彿とさせるようなものだった。

 ところが、当の本人はいたって冷静だった。「こんなに上手いことできたんだという驚きのほうが……」(為田)。得点シーンまでのC大阪はリトリートした守備で浦和の攻撃陣を待ち構えており決定機はなし。普段と異なるスタイルに戸惑いながらプレーしており、その中で生まれたアイデアだったという。

「いつもだと前からどんどんプレスに行くので、やり切った感があるけど、引いた守備を続けていたからソワソワしていた。そこで久しぶりに来た攻撃であんなプレーができて、なんか変な気分で……」。そう振り返った為田は「そんなに上手い選手じゃないので、ビックリのほうが大きい」と謙遜しきり。「上手くでき過ぎただけ。もう出せない(笑)」と最後は苦笑いを浮かべていた。

(取材・文 竹内達也)


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