[9.17 J1第30節 名古屋0-0広島 豊田ス]

　第22節の延期分となった14日の川崎F戦を戦って中2日。名古屋グランパスは上位のサンフレッチェ広島を相手にチャンスを量産する善戦をみせたが、最後までゴールネットを揺らすことは出来なかった。

　川崎F戦を前半のみで交代していたMF重廣卓也のベンチ入りはならず。同じく前半のみで退いていたMFレオ・シルバは、後半20分から途中投入されたが、動きに精彩を欠いたことで、わずか11分後の後半31分にベンチに退いた。

　長谷川健太監督は、L・シルバについては、「少しかわいそうなことをした」と釈明。「(10日の)神戸戦の打撲が影響しているのかな」と思いやるも、「勝負なので代えました」と説明する。

　結果的にはまたも勝ち点1を得たのみだった。上位相手にも負けない戦いが出来ていると言えば聞こえがいいかもしれないが、残留を争う神戸戦を含めた3戦連続ドローは、名古屋の長年の課題を浮き彫りにしている。

　長谷川監督も「負けなかったのは力を証明したと思うが、勝ち切れなかったことも現実」と受け止めると、「課題は決定力。トレーニングからチームの底上げをしていきたい。感覚を研ぎ澄ますしかない」と自らに言い聞かせるように話した。
　
(取材・文　児玉幸洋)

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