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G大阪が首位横浜FMを破ってJ1残留圏内浮上!! 徹底守備からお見事セットプレー2発

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G大阪が2-0で勝利

[10.8 J1第32節 横浜FM 0-2 G大阪 日産ス]

 J1リーグは8日、第32節を各地で行い、首位の横浜F・マリノスガンバ大阪に0-2で敗れた。今節の優勝決定はお預け。一方、大半の時間帯でボールを握られたG大阪はセットプレー2発で奪ったリードを守り切り、J1残留圏内に暫定浮上する大きな勝ち点3を手にした。

 横浜FMが勝利した上で、同時刻開催の他会場で2位の川崎Fが引き分け以下に終われば優勝決定という条件で迎えた今節。ここまで日産スタジアムで10勝2分と圧倒的な強さを誇ってきたが、この日はG大阪の対策に苦しんだ。[スタメン&布陣]

 序盤からボールを握ったのは横浜FM。まずは前半1分、MF喜田拓也のミドルシュートでCKを獲得すると、波状攻撃で立て続けにゴールへ迫る。同5分にはMF渡辺皓太の浮き球パスにMF水沼宏太が反応し、再びCKを獲得。それでもG大阪は自陣深くにブロックを敷き、反撃の糸口を模索する。

 すると前半8分、G大阪がファーストチャンスで獲得した右CKから試合を動かした。FW宇佐美貴史のキックがファーサイド寄りで待っていたMFダワンに入り、DF永戸勝也に頭で競り勝つと、折り返したボールにMFファン・アラーノがゴール前で反応。ヘディングでうまくそらして押し込み、加入後9試合目での初ゴールが貴重な先制点となった。

 横浜FMは日産スタジアムで6試合連続無失点が続いており、これが5月7日の名古屋戦以来5か月ぶりの失点。その後もG大阪はFWパトリックを横浜FMのサイドバックに当てることで制空権を握り、シンプルな展開から攻撃を前進させていた。

 一方的にボールを握る横浜FMは前半23分、右に開いたMFマルコス・ジュニオールのクロスにFWエウベルが反応するも、シュートは体勢が悪く枠を捉えられない。同38分にはマルコスのスルーパスに永戸が抜け出し、折り返しのボールに水沼がダイレクトで合わせたが、これはGK東口順昭のファインセーブに阻まれ、そのままハーフタイムに入った。

 後半も立ち上がりからボールを握り、サイドを使いながら深く押し込み続ける横浜FMだが、G大阪のDF三浦弦太とDF昌子源を中心とした守備ブロックを全く崩せない。後半19分、マルコス、喜田、エウベルに代わってFW西村拓真、MF藤田譲瑠チマ、FW仲川輝人を投入。攻撃のスイッチを一気に入れた。

 横浜FMは後半28分、DF小池龍太のクロスにFWアンデルソン・ロペスが頭で合わせるも、惜しくも枠外。G大阪は同30分、足がつったダワンに代わってMF山本理仁を入れると、横浜FMは直後、渡辺と小池を下げてDF角田涼太郎とFWレオ・セアラを投入した。

 後半33分、右サイドでの前進に成功したG大阪は深く攻め上がったDF高尾瑠の折り返しにアラーノが合わせたが、これはGK高丘陽平がスーパーセーブ。それでも直後の右CK、宇佐美のキックは相手にクリアされてファーに流れたが、こぼれ球を拾ったMF食野亮太郎のシュート性のボレーキックをパトリックが胸で収め、冷静にゴールネットに流し込んだ。

 堅守を見せていたG大阪にとっては大きすぎる2点目。パトリックはゴール裏のG大阪サポーターのもとに走り寄り、歓喜を爆発させた。

 窮地に立たされた横浜FMは後半41分、波状攻撃からゴールネットを揺らしたが、オフサイドによって認められず。そのままタイムアップを迎え、G大阪が価値ある白星を手にした。一方の横浜FMは日産スタジアムで今季初黒星。他会場で川崎Fが清水に勝利したため、両者の勝ち点差は5に縮まった。

(取材・文 竹内達也)
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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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