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報復合戦で両者一発レッド…水戸FW安藤瑞季、栃木DFグティエレスの出場停止処分が決定

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栃木DF カルロス・グティエレスと水戸FW安藤瑞季

 Jリーグは18日、規律委員会を開催。16日に行われたJ2第41節栃木SC水戸ホーリーホックの試合で退場処分を受けた2選手への処分が決まった。

 同試合では後半3分に栃木DF カルロス・グティエレスと水戸FW安藤瑞季がもつれ合い、試合が中断。グティエレスに対する乱暴な行為で安藤にレッドカードが提示された後、グティエレスも安藤に対して乱暴な行為を行ったと判定され退場となった。

 『DAZN』の『Jリーグジャッジリプレイ』に出演した元国際主審・家本政明氏は、グティエレスの退場について「レッドカードに値する粗暴さというところでは厳しいのかなと思う」とコメント。一方で安藤の行為は「他の乱暴な行為、レッドカードとは質が違う」として「かなり重い出場停止」処分が下される可能性に言及した。また、SNS上でもファンによる同様の意見が目立っていた。

 規律委員会は安藤の退場について、「ボールとは関係の無いところで相手競技者の下腹部付近を右足の裏で踏みつけた行為は、『乱暴な行為』に該当する」と判断。グティエレスの退場は「ボールとは関係の無いところで相手競技者の左ふくらはぎ付近を右足の甲で蹴った行為は『乱暴な行為』に該当する」と判断した。

 それぞれの行為を理由に両選手には1試合の出場停止処分が下され、ともに複数試合の出場停止とはならず。一方でグティエレスは「J2リーグ第23節においても退場を命じられており、今回が繰り返しにあたる」ことから懲罰基準に基づき追加で1試合の出場停止と罰金10万円の処分が与えられた。ただし、次戦が栃木の今シーズン公式戦最終戦・J2最終節のため、未消化出場停止試合数が1試合に。合計2試合の出場停止処分を受けたグティエレスだが、Jリーグが定める『2022シーズンの懲罰基準に関する確認事項』に基づき、23日のJ2最終節・金沢戦のみが出場停止対象試合となる。

 規律委員会は主審の判定を事実とし、出場停止試合を決定する。人違いのカード提示や再試合となる競技規則の適用ミスを除き、実際にはレッドカードに値しない反則でも主審の判定に基づいて出場停止処分が下される運用となっている。また、Jリーグは複数試合の出場停止処分が下されにくい傾向にある。たとえばイングランドは退場項目によって自動的に3試合・5試合の出場停止処分を下すが、Jリーグは唾吐きや審判員に対する乱暴な行為などの特定事項を除き、反則の質が悪くても1試合の出場停止処分になる場合が多い。

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