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“崖っぷち”静岡ダービーは劇的展開で痛み分け!! 清水はT・サンタナ先制弾も、磐田が古川→ジャーメインでAT同点弾

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FWチアゴ・サンタナ(写真左から1人目)が決勝ゴール

[10.22 J1第31節延期分 清水1-1磐田 アイスタ]

 J1リーグは22日、第31節延期分1試合を行い、残留を争う清水エスパルスジュビロ磐田が激突した。前半34分に清水FWチアゴ・サンタナが先制ゴールを奪うも、磐田は後半アディショナルタイムにFWジャーメイン良が劇的な決勝ゴール。清水はプレーオフ圏の16位、磐田は最下位にとどまる痛み分けの結果に終わった。

 ともに自動降格圏に沈んでおり、崖っぷちの状況で迎えた静岡ダービー。当初は今月1日に行われる予定だったが、台風15号の豪雨災害で延期され、残留を争うシーズン最終盤での激突となった。ホームの清水は前節の川崎F戦(●2-3)で負傷交代したGK権田修一が先発。DF原輝綺に代わってDF片山瑛一が起用された。対する磐田は首位の横浜FMを破った前節と同じ11人をスターティングイレブンに並べた。

 立ち上がりから清水が押し込む時間帯が続く中、最初の決定機も清水。前半20分、MF松岡大起からのサイドチェンジを受けた片山のクロスをT・サンタナが収め、左足で狙うと、相手DFに当たったこぼれ球にをMF白崎凌兵が押し込もうと試みる。だが、ここは磐田のGK三浦龍輝が右足でスーパーセーブ。さらに清水は跳ね返りを拾ったMF中山克広が右サイドを切り裂き、クロスがファーサイドに向かうも、T・サンタナのヘッドは枠を外れた。

 なおも攻める清水は前半29分、白崎の縦パスを受けたT・サンタナがゴール前にスルーパスを送り、味方と入れ替わりながら飛び込んだFWカルリーニョス・ジュニオがワンタッチで押し込もうとするも、またしても三浦がスーパーセーブ。苦しい戦いが続きながらも今季何度も好パフォーマンスを見せてきた守護神がチームを救った。

 それでも前半34分、清水が試合を動かした。DF山原怜音の右コーナーキックがニアサイドに送られ、白崎が絶妙なフリックでファーサイドにつなぐと、後方から飛び込んだDF鈴木義宜が足を伸ばしながらプッシュ。これがゴール前で待っていたT・サンタナに届き、最後は冷静な左足シュートでネットを揺らした。得点ランキング首位のT・サンタナは今季13ゴール目。2位のMF家長昭博(川崎F)、FWレオ・セアラ(横浜FM)との差を2点に広げた。

 そのまま試合は後半へ。拮抗した展開が続く中、磐田は後半14分にジャーメインとFW大津祐樹、同22分にMF遠藤保仁とDF松原后を入れ、反撃の機会をうかがっていく。だが、清水の優勢は動かず、同34分には最後の交代カードで横浜FM戦の決勝ゴールを挙げたMF古川陽介を起用した。

 焦りが出る磐田は後半40分過ぎ、FW杉本健勇が相手選手との競り合いで熱くなり、試合が一時中断。時間を浪費したかと思われたが、同アディショナルタイムにドラマが待っていた。左サイド深くで松原が身体を張ってボールを残すと、ゴールライン際で古川が拾い、すぐさまマイナスにクロスを供給。これを受けたジャーメインが左足ハーフボレーで突き刺した。

 これで試合は同点。その後は両チームともにオープンな展開となり、清水はT・サンタナ、磐田は古川に決定機が訪れるも、いずれもシュートが枠を捉えられない。そのままタイムアップ。清水は勝ち点33の得失点差-8で16位に浮上したが、残留圏浮上のチャンスを逃した。磐田は勝ち点29、得失点差-23にとどまり、J1残留に向けて厳しい状況となった。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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