川崎Fの“奇跡”3連覇劇は最終節へ続く! 一時同点も家長PK勝ち越し弾で神戸を撃破、首位との勝ち点2差キープ
FW
[10.29 J1第33節 川崎F 2-1 神戸 等々力]
J1リーグは29日に第33節を行った。川崎フロンターレとヴィッセル神戸の対戦は、川崎Fが2-1で勝利。前半20分のFWマルシーニョの先制ゴールから後半6分に追いつかれるが、後半39分にFW家長昭博がPKで勝ち越しゴール。他会場で勝利した首位の横浜F・マリノスとの勝ち点差を「2」でキープし、優勝への望みを最終節につないだ。
3連覇を狙う川崎Fが首位奪還に近づいた。首位の横浜F・マリノスと一時は勝ち点8差が開いたが、直近の清水エスパルス戦、京都サンガF.C.戦で連勝。一方、横浜FMは今季無敗だった日産スタジアムで連敗を喫し、2位の川崎Fと首位の横浜FMの勝ち点差は残り2試合で「2」まで縮まった。川崎Fは勝利すれば自力で最終節・FC東京戦まで優勝の望みをつなぐ。引き分け以下の場合、横浜FMが勝利すれば、王座を明け渡すことになる。
一方、10位・神戸は前半戦で最下位まで順位を落としたものの、終盤は好調を維持する。清水エスパルスとジュビロ磐田が引き分けたため、J1残留が決定した。ここまで5連勝で、今節勝利すれば同一シーズンでクラブ初となる6連勝を達成する。
川崎Fは前節からスタメンを3人変更。GKチョン・ソンリョン、DF車屋紳太郎、MFジョアン・シミッチが復帰した。4-3-3の布陣でGKはソンリョン、4バックは左からDF登里享平、車屋、DF谷口彰悟、DF山根視来が並ぶ。アンカーはシミッチで、インサイドハーフはMF橘田健人とMF脇坂泰斗。前線3枚は左からマルシーニョ、FW小林悠、FW家長昭博となった。
神戸は中央大卒のルーキーGK坪井湧也がプロデビュー。ほかに変更はなく、4-4-2の布陣を敷く。守備陣はGK坪井に、4バックは左からDF酒井高徳、DF小林友希、DF菊池流帆、DF山川哲史。ボランチ2枚はMF大崎玲央とMF山口蛍を配置する。左サイドはMF汰木康也、右サイドはMF武藤嘉紀で、2トップはFW小林祐希とFW大迫勇也が入った。[両スタメン&布陣]
川崎Fは序盤から攻勢を強めていく。前半14分には小林悠がハイプレスで菊池からボールを奪取。そのまま敵陣に入り込み、GK坪井の飛び出しをかわしてシュート。しかし、戻った菊池にブロックされ、絶好機を決め切れない。
神戸の反撃をしのぎながらチャンスをうかがう川崎Fは、前半20分に先制点を奪う。左サイドから橘田が鋭いサイドチェンジ。相手の守備陣に跳ね返されるが、山根が素早く詰め、クリアを阻む。右サイドでこぼれたボールを家長が左足ダイレクトでゴール前にクロス。マルシーニョがGK坪井ら守備陣をかわしながら、今季11点目となる先制ゴールを押し込んだ。
神戸は最前線の大迫、両サイドの汰木と武藤、トップ下の位置でプレーする小林祐を中心に攻撃を仕掛ける。しかし川崎F守備陣のブロックを破れず、同点に追いつくことはできない。前半を0-1のまま折り返した。
後半開始から、神戸が敵陣に押し込む場面が増える。すると後半5分、PA手前でFKを獲得。小林祐の左足キックは直接ゴール右隅に突き刺さり、今季3点目で1-1と試合を振り出しに戻した。
川崎Fは後半14分、山根がPAライン上の橘田とワンツー。素早く右足を振り抜くが、ゴール左ポストを直撃して枠内を捉えられない。神戸は同16分に汰木に代えてFW小田裕太郎を投入。一方、川崎Fは17分にシミッチを下げ、MF大島僚太を入れる。大島は9月3日の第28節・湘南ベルマーレ以来のリーグ戦出場となった。
川崎Fは後半23分、24分と立て続けに決定機を創出。しかしGK坪井の好セーブが光り、勝ち越すことはできない。26分には脇坂と登里が下がり、FW知念慶とDFジェジエウが入る。CBはジェジエウと谷口になり、左SBに車屋が移動した。神戸は29分に小林祐を下げ、MFアンドレス・イニエスタが84日ぶりの公式戦出場を果たした。
後半35分、川崎Fは敵陣付近で小林悠がファウルを受ける。最初はFKの判定だったが、谷本涼主審がビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックからモニターで確認。その結果、PA内で小林悠が小林友にファウルされたとみなし、川崎FにPKを与えた。キッカーの家長は左足シュート。GK坪井に触れられるも、ゴールネットを揺らし、2-1と勝ち越しに成功した。
試合はそのまま終了し、川崎Fが2-1で3連勝を達成した。他会場で横浜FMが勝利したものの、勝ち点2差をキープ。優勝の行方は最終節に持ち越された。
(取材・文 石川祐介)
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J1リーグは29日に第33節を行った。川崎フロンターレとヴィッセル神戸の対戦は、川崎Fが2-1で勝利。前半20分のFWマルシーニョの先制ゴールから後半6分に追いつかれるが、後半39分にFW家長昭博がPKで勝ち越しゴール。他会場で勝利した首位の横浜F・マリノスとの勝ち点差を「2」でキープし、優勝への望みを最終節につないだ。
3連覇を狙う川崎Fが首位奪還に近づいた。首位の横浜F・マリノスと一時は勝ち点8差が開いたが、直近の清水エスパルス戦、京都サンガF.C.戦で連勝。一方、横浜FMは今季無敗だった日産スタジアムで連敗を喫し、2位の川崎Fと首位の横浜FMの勝ち点差は残り2試合で「2」まで縮まった。川崎Fは勝利すれば自力で最終節・FC東京戦まで優勝の望みをつなぐ。引き分け以下の場合、横浜FMが勝利すれば、王座を明け渡すことになる。
一方、10位・神戸は前半戦で最下位まで順位を落としたものの、終盤は好調を維持する。清水エスパルスとジュビロ磐田が引き分けたため、J1残留が決定した。ここまで5連勝で、今節勝利すれば同一シーズンでクラブ初となる6連勝を達成する。
川崎Fは前節からスタメンを3人変更。GKチョン・ソンリョン、DF車屋紳太郎、MFジョアン・シミッチが復帰した。4-3-3の布陣でGKはソンリョン、4バックは左からDF登里享平、車屋、DF谷口彰悟、DF山根視来が並ぶ。アンカーはシミッチで、インサイドハーフはMF橘田健人とMF脇坂泰斗。前線3枚は左からマルシーニョ、FW小林悠、FW家長昭博となった。
神戸は中央大卒のルーキーGK坪井湧也がプロデビュー。ほかに変更はなく、4-4-2の布陣を敷く。守備陣はGK坪井に、4バックは左からDF酒井高徳、DF小林友希、DF菊池流帆、DF山川哲史。ボランチ2枚はMF大崎玲央とMF山口蛍を配置する。左サイドはMF汰木康也、右サイドはMF武藤嘉紀で、2トップはFW小林祐希とFW大迫勇也が入った。[両スタメン&布陣]
川崎Fは序盤から攻勢を強めていく。前半14分には小林悠がハイプレスで菊池からボールを奪取。そのまま敵陣に入り込み、GK坪井の飛び出しをかわしてシュート。しかし、戻った菊池にブロックされ、絶好機を決め切れない。
神戸の反撃をしのぎながらチャンスをうかがう川崎Fは、前半20分に先制点を奪う。左サイドから橘田が鋭いサイドチェンジ。相手の守備陣に跳ね返されるが、山根が素早く詰め、クリアを阻む。右サイドでこぼれたボールを家長が左足ダイレクトでゴール前にクロス。マルシーニョがGK坪井ら守備陣をかわしながら、今季11点目となる先制ゴールを押し込んだ。
神戸は最前線の大迫、両サイドの汰木と武藤、トップ下の位置でプレーする小林祐を中心に攻撃を仕掛ける。しかし川崎F守備陣のブロックを破れず、同点に追いつくことはできない。前半を0-1のまま折り返した。
後半開始から、神戸が敵陣に押し込む場面が増える。すると後半5分、PA手前でFKを獲得。小林祐の左足キックは直接ゴール右隅に突き刺さり、今季3点目で1-1と試合を振り出しに戻した。
川崎Fは後半14分、山根がPAライン上の橘田とワンツー。素早く右足を振り抜くが、ゴール左ポストを直撃して枠内を捉えられない。神戸は同16分に汰木に代えてFW小田裕太郎を投入。一方、川崎Fは17分にシミッチを下げ、MF大島僚太を入れる。大島は9月3日の第28節・湘南ベルマーレ以来のリーグ戦出場となった。
川崎Fは後半23分、24分と立て続けに決定機を創出。しかしGK坪井の好セーブが光り、勝ち越すことはできない。26分には脇坂と登里が下がり、FW知念慶とDFジェジエウが入る。CBはジェジエウと谷口になり、左SBに車屋が移動した。神戸は29分に小林祐を下げ、MFアンドレス・イニエスタが84日ぶりの公式戦出場を果たした。
後半35分、川崎Fは敵陣付近で小林悠がファウルを受ける。最初はFKの判定だったが、谷本涼主審がビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックからモニターで確認。その結果、PA内で小林悠が小林友にファウルされたとみなし、川崎FにPKを与えた。キッカーの家長は左足シュート。GK坪井に触れられるも、ゴールネットを揺らし、2-1と勝ち越しに成功した。
試合はそのまま終了し、川崎Fが2-1で3連勝を達成した。他会場で横浜FMが勝利したものの、勝ち点2差をキープ。優勝の行方は最終節に持ち越された。
(取材・文 石川祐介)
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