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「さすがに一本決めておかないと」神戸FW小林祐希が鮮やかFK弾、大迫への信頼も語る「勉強させてもらっている」

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FW小林祐希が直接FK弾

[10.29 J1第33節 川崎F 2-1 神戸 等々力]

 最高級のFKで等々力競技場をどよめかせた。J1残留が決まったヴィッセル神戸は優勝を目指す川崎フロンターレと対戦。前半20分に先制点を奪われたが、後半6分にFW小林祐希が直接FKで一時同点となるゴールを決めた。得意技が決まり、「さすがに一本決めておかないと」とそのシーンを振り返った。

 小林は今夏、神戸に加入した。開幕11試合未勝利のチームに攻撃的エッセンスを注入。終盤戦では先発出場を続け、5連勝に貢献してきた。特にコンビを組んだFW大迫勇也には信頼を置く。「(関係性は)全然探っていないです。サコくんはプレースタイルも知っているし、信頼して前を走ればボールが出てくる。足元に速い球をつければ、少しくらいズレても全部収めてくれる。後ろから勉強させてもらいながらプレーできているので、自分の成長もすごく感じる」。頼れる選手たちとともに、J1残留まで到達した。

 プレースキックは小林の代名詞でもある。ここまで決まる場面はなかったが、強敵・川崎Fを相手に左足が火を吹いた。0-1で迎えた後半6分に中盤の中央でFKを得ると、鋭く足を振り抜く。ボールは綺麗な放物線を描き、ゴール右隅へ。名手GKチョン・ソンリョンの壁を打ち抜いた。

 加入後、FKでの得点は「この試合で初めて」と振り返る。「きょうが4回目。さすがに一本決めておかないと恥ずかしいかなと思っていたのでよかった」と喜びを噛みしめた。

 終盤に失点を喫して1-2で敗戦した。同一シーズンでクラブ新記録となる6連勝は達成できなかった。勝利を得られず、小林は自身のゴールも笑顔は少なめ。「最終的に勝って笑って終わることが毎試合の目標。きょうは目標を達成できなかったので反省したい」。今節の2位・川崎Fに続き、最終節の相手は優勝争いに絡む首位の横浜F・マリノスだ。「別に川崎ひいきをしているわけではないですけど、目の前にある試合なので、常に勝つことを目標にやっていきたい」と白星フィニッシュを誓った。

(取材・文 石川祐介)
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