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劇的逆転2発でプレーオフ初戦突破の熊本、ドローの反省忘れず2回戦へ「最初と最後はしっかり集中」

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プレーオフ初戦を突破したロアッソ熊本

[10.30 J1参入プレーオフ1回戦 熊本 2-2 大分 えがおS]

 後半42分からの劇的な2ゴールでJ1参入プレーオフ初戦突破を果たしたロアッソ熊本だったが、試合終了後の選手たちからは冷静な言葉が聞かれた。

「入りのところと、終わりのところで失点しているので、最初と最後はチームでしっかり集中して入るというところをもう一回認識しないといけない」。そう振り返ったのはレギュラーシーズン全試合にフルタイム出場した主将のMF河原創。この日は開始20秒足らずで失点したことで、立ち上がりから苦しい展開を強いられたが、その反省を忘れることはなかった。

 目標はあくまでもJ1昇格。だからこそ、大木武監督からも試合後真っ先に失点に関する指摘があったという。MF平川怜は「監督からは厳しいことというか、最初の失点や最後の失点のところにまだまだ甘さがあるという感じだった」と明かし、「そこは反省しながら、まだまだ自分たちは成長できると思うので思い切ってプレーしたい」と意気込み。トップ下の位置で絶大な存在感を発揮していた22歳も、勝利に浮かれた様子はなかった。

 そうして迎える2回戦の対戦相手は、レギュラーシーズン3位のファジアーノ岡山を3-0で破った6位のモンテディオ山形に決まった。熊本のほうが上位にあたるため、2回戦も1回戦と同じくホーム開催が決定。また「引き分け以上で突破」という同じレギュレーションで臨むことになる。そこでカギになるのは“引き分け狙い”の是非だ。

 この日の熊本は後半42分にFW坂本亘基のゴールで同点に追いつき、突破の条件を満たしたが、さらにアディショナルタイムに追加点を奪取。後半アディショナルタイムに失点したため、その2点目が大きな意味を持っていた。1ゴール1アシストの坂本は「1週間前からずっと勝つぞ、勝つぞと言っていたのでそこはブレてなかった」と手応え。次戦も同じように勝利を狙うと明言した。

 1回戦の成功体験は手応えとしつつ、反省は忘れずに2回戦へ。河原は「先に点を取られるとメンタル的に慌ててしまうことがあるので、先に失点しないことは一番大事。逆に取れればホームだし、スタジアム全体の雰囲気が良くなる。そこは意識して次にやっていきたい」と冷静に先を見据えた。

(取材・文 竹内達也)
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