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シーズン13得点、代表初得点、飛躍の1年になった湘南FW町野修斗「得点王をとれなかったので、来シーズンとれるように」

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町野修斗は昨シーズンの4得点から一気にゴール数を伸ばした

[11.5 J1第34節 柏 1-2 湘南 三協F柏]

 残留に向けて優位な状況で最終節を迎えた湘南ベルマーレ。引き分け以上で自力で残留できる一戦で、先制点は背番号18の右足から生まれた。

 湘南がペースをつかみながらも、決定機をつくれていなかった前半41分、最終ラインのDF山本脩斗が柏のDFラインの背後に大きく蹴り出すと、MFタリクが反応して、FW町野修斗に落とす。町野は鋭い切り返しでDF土屋巧をかわすと、目の前のDF高橋祐治の左を抜くように右足を振り抜いた。

「相手のDFのブラインドになっているのはわかった」とそのシーンを町野は振り返る。「コースとスピード」を意識したという町野は、ゴール右隅へと蹴り込む。「ピッチが濡れていたので、ゴロでスリップするようなイメージがありました」。そのイメージ通りの軌道で、ゴールネットを揺らした。

 町野のゴールで先手をとった湘南は、後半立ち上がりにもFW瀬川祐輔が追加点。柏の反撃を1点に抑え、勝ち点3を加えて湘南は12位でシーズンを終えた。

 チームとしては苦しい戦いが続いた一方で、町野としては飛躍の1年になった。シーズン13得点は、得点王のチアゴ・サンタナに1得点差のランキング2位の成績だ。「自分に対しての可能性がより広がりました」と実感する町野は、「今シーズンのゴール数を越えないといけないと思いますし、得点王をとれなかったので、来シーズンとれるように」と活躍を誓う。

 チームでの活躍が認められて、7月には日本代表デビューし、代表初ゴール。1日に発表されたカタールW杯のメンバー入りの期待もあったが、惜しくもメンバー入りはかなわなかった。その点、柏戦に懸ける思いは、ほかの選手よりも大きかったのかもしれない。

「くやしい思いをした後の1試合目ということで、選手として、どんな状況でも変わらずやるというのは最低限見せられましたし、結果として残せたのは大きいと思います」。

 大事な一戦でゴールを決めた23歳のストライカーが見据えるのは……。

「4年後への競争ははじまっていると思うので、やれることやって結果を出すしかないと思うので、次のアメリカに行けるようにしたいです」。

 カタールW杯は今月21日開幕するが、町野はひとつ先、2026年カナダ・メキシコ・アメリカW杯を視野に入れていた。

(取材・文 奥山典幸)
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