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熊本がJ1初昇格へ王手!! 山形と2-2ドローも京都が待つPO決定戦に進出

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熊本がJ1初昇格へ王手

[11.6 J1参入プレーオフ2回戦 熊本 2-2 山形 えがおS]

 J1参入プレーオフ2回戦が6日に行われ、年間順位4位のロアッソ熊本は本拠地で同6位のモンテディオ山形と2-2で引き分けた。ドローの場合はリーグ戦上位チームが勝者となる規定により、決定戦に進出。クラブ史上初のJ1昇格を懸けた決定戦は13日に開催され、J1年間順位16位の京都サンガF.C.と敵地で対決する。

 10月30日の1回戦では、熊本がホームで年間順位5位の大分トリニータと2-2のドロー。レギュレーションで2回戦進出となった。一方の山形は、アウェーで年間順位3位のファジアーノ岡山を3-0で撃破。リーグ戦のラスト2試合を含めて3戦連続で3-0の勝利を収め、勢いをもって2回戦に臨んだ。

 熊本と山形の今季リーグ戦の対戦成績は1勝1敗。熊本が1-0、山形が3-0と、いずれもアウェーで白星をつかんだ。

 試合は立ち上がりから、互いにシーズンを通して磨き上げてきたスタイルをぶつけ合う展開となった。熊本はハイプレスで先にペースを握ると、押し込んだ時間帯に得た前半12分の右CKから先制に成功。キッカーのFW杉山直宏が左足でクロスを送り、ニアのDFイヨハ理ヘンリーがヘディングシュートを決めた。

 山形は前からマンツーマン気味にはめてくる相手に苦戦する場面も見られたが、前半17分に持ち味のパスワークで同点に追い付く。細かくボールをつないだ流れからMF南秀仁がペナルティエリア内中央に縦パスを入れると、受け手は右サイドバックのDF半田陸。ワンタッチで半田が落としたボールにMF山田康太が反応し、左足でゴール左に突き刺した。

 前半24分には熊本のお株を奪うショートカウンター。敵陣でパスカットしたMF南秀仁が足を止めずに前線へ攻め上がり、山田のリターンとなるスルーパスで裏へ抜け出す。GK佐藤優也との1対1から右足でふわりと浮かせてネットを揺らし、逆転ゴールを奪った。

 リード後の山形は相手のプレスを冷静に剥がし、チャンスを増やしていく。苦しい時間が続いた熊本は、前半アディショナルタイムに杉山の仕掛けからボックス右脇でFKを獲得。自らキッカーを担った杉山が意表を突いて左足で直接狙ったが、シュートはクロスバーを直撃し、ビハインドでハーフタイムを迎えた。

 熊本は後半の入りから前への姿勢を強めると、開始3分にMF平川怜のスルーパスに走り込んだFW高橋利樹がペナルティエリア内左でDF山崎浩介に倒され、PKを獲得する。PKキッカーを務めたのは杉山。GK後藤雅明の裏をかき、左足でゴール右に決めた。

 山形は早いタイミングで背後を突いてくる相手の攻撃に手を焼き、ボールを回収してもパスミスが目立つなど、思うようにリズムをつかめない。2-2とされた後も、あわや3失点目というピンチが続いた。

 ピーター・クラモフスキー監督が動いたのは後半16分。FWディサロ燦シルヴァーノに代えてFWデラトーレ、FW加藤大樹に代えてMFチアゴ・アウベスと、1回戦の岡山戦で途中出場から決定的な2点目、3点目を奪ったコンビに流れを変える役割を託した。

 その後も攻守両面で鋭い出足を見せる熊本に対して劣勢を強いられる中、後半26分にFW國分伸太郎との交代でMF河合秀人を投入。すると直後の同27分、左サイドのDF川井歩からのクロスにファーの河合が右足で合わせる。惜しくもクロスバーを叩き、跳ね返りに反応したデラトーレが左足で押し込もうとするが、これも左ポストに嫌われた。

 対する熊本も交代選手を使いながら全体の強度を落とさず、優勢の展開を保つ。そして最後まで引くことなくアグレッシブなスタイルを貫き、2-2でタイムアップ。クラブ史上初のJ1昇格に王手をかけた。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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