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京都がJ1残留を掴み取る!“熊本出身”松田&豊川の好連係から先制点、熊本はイヨハ同点弾も勝ち越せず

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京都がJ1残留を決めた

[11.13 J1参入プレーオフ決定戦 京都 1-1 熊本 サンガS]

 J1参入プレーオフ決定戦が13日に行われた。J1年間順位16位の京都サンガF.C.とJ2年間順位4位のロアッソ熊本が対戦し、1-1のドロー。京都は前半39分、熊本出身コンビのMF松田天馬のパスからFW豊川雄太が先制点を挙げる。後半23分に熊本DFイヨハ理ヘンリーに同点ゴールを決められるが、そのまま試合終了。京都がJ1クラブのアドバンテージによりJ1残留を決めた。

 12年ぶりにJ1復帰を果たした京都だが、今季16位でリーグ戦を終了。自動降格は避けられたものの、J2勢との直接対決に臨むことになった。4-3-3の布陣で、GKは上福元直人、4バックは左からDF荻原拓也、DF麻田将吾、DF井上黎生人、DF白井康介が並ぶ。アンカーはMF川崎颯太で、インサイドハーフはMF武田将平とMF福岡慎平。前線3枚は松田、FW山崎凌吾、豊川となった。

 熊本はJ2昇格から一年で初のJ1昇格に王手をかけた。プレーオフ1回戦、2回戦はともに激闘の末ドローでレギュレーションにより勝ち上がり。しかし、この試合では勝利以外は京都に軍配が上がる。3-3-1-3の布陣を敷き、GKは佐藤優也、3バックは左からDFイヨハ理ヘンリー、DF菅田真啓、DF黒木晃平。アンカーにMF河原創が入り、左WBはMF竹本雄飛、右WBはMF三島頌平を置く。トップ下はFW平川怜、前線3枚は左からFW坂本亘基、FW高橋利樹、FW杉山直宏が起用された。[両スタメン&布陣]

 序盤から両者は積極姿勢でゴールを狙う。熊本は前半6分、河原のパスを受けた平川がPA右から右足シュート。しかし威力はなく、GK上福元の正面に収まる。一方、京都は徐々にハイプレスがハマりだす。同24分には前線でボールを奪取し、そのまま敵陣へ。PA手前から川崎が左足ミドルを放つが、ゴール枠を大きく外れた。

 前半30分を過ぎると、熊本の攻守が噛み合い、相手ゴールを脅かす。同37分、平川のスルーパスから坂本がクロス。PA内の竹本はシュートを打てず、惜しくも相手守備陣に阻まれた。38分には菅田がプレスからボールをカット。そのまま杉山が鋭いミドルを放つが、GK上福元の好セーブに遭う。PA右のこぼれ球に高橋が反応するが、雨で滑ってミートせず。決定機を逃してしまった。

 ピンチを切り抜けた京都は、直後に相手の隙を突く。前半39分、上福元のゴールキックから中盤でボールを奪い合う。収めたのは松田。すかさずPA内に浮き球パスを送る。パスに反応した豊川は、三島のトラップミスを突きつつ、GK佐藤の飛び出しを見逃さない。ゴール右隅にシュートを流し込み、待望の先制ゴールを挙げた。

 前半を1-0で折り返した京都は、後半開始から主導権を握る。開始1分で川崎が敵陣付近で2度のシュートチャンス。2度目は枠内を捉えたが、GK佐藤のセーブにはじかれた。同6分にはロングカウンター。松田のパスから左サイドの山崎がクロスを上げる。ゴール前の福岡がボレーで合わせるが、惜しくもゴール外に逸れていった。

 流れを取り戻したい熊本は前半10分、中盤のイヨハのロングパスからPA右の杉山がヘディングシュート。しかし、GK上福元にセーブされる。同11分には河原が中盤から右足ミドルを放つが、ゴール左外に外れた。

 熊本は後半12分に坂本を下げ、FWターレスを投入する。一方、京都も同16分に豊川に代えてMF金子大毅を出場させる。金子がインサイドハーフの位置に入り、福岡が右FWに移動した。

 勝たなければ昇格はない熊本は前半23分にチャンスを得る。ターレス怒涛の突破から右CK。キッカーは河原。ニアサイドに蹴り込んだところに、イヨハが飛び込んでヘディングで合わせる。ゴール左に流し込み、1-1となる同点ゴールを決め切った。

 京都は後半25分、流れを整えるべく交代カードを3枚切る。荻原、山崎、松田を下げ、MF佐藤響、FWピーター・ウタカ、DF本多勇喜を入れた。熊本も同30分に3枚替え。黒木、三島、高橋に代わり、DF阿部海斗、MF藤田一途、FW粟飯原尚平を投入した。

 終盤まで互いに攻め込むが、スコアは動かずそのまま1-1のドローで終了。京都がJ1残留を決め、熊本の快進撃はJ1昇格に及ばなかった。

(取材・文 石川祐介)
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