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J1昇格目前の善戦ゆえに「本当に悔しい」、熊本を牽引した24歳のキャプテン河原創

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MF河原創

[11.13 J1参入プレーオフ決定戦 京都 1-1 熊本 サンガS]

 勝たなければJ1昇格ができない条件の中、ロアッソ熊本京都サンガF.C.を相手に1-1のドロー。拮抗した戦いに決着をつけられず、キャプテンのMF河原創は「取るチャンスもあったので本当に悔しいです」と胸中を語った。

 J2リーグを4位で終え、J1参入プレーオフ決定戦へ。1回戦の5位・大分トリニータ戦、2回戦の6位・モンテディオ山形戦はともに2-2のドロー。上位クラブが勝者となるため、熊本がJ1昇格の大きなチャンスを手にした。

 京都の本拠地に乗り込み、雨中の大一番に臨んだ。序盤は相手のペース。「相手のプレスに対して僕自身引っかかってしまうところもありました」。だが、徐々に河原を中心とした細かいパスワークが冴えわたる。「自分たちで改善したり、外からアドバイスで立ち位置を変えて、少しずつ自分たちのやりたいことを出せた」。

 しかし、あと一歩のところで先制ゴールは遠い。前半38分にはカウンターからFW杉山直宏が左足シュートを放ち、GKのセーブしたこぼれ球にFW高橋利樹が詰めるが打ち切れず。すると直後、ボールを収めたGK上福元直人のフィードから逆にカウンターを仕掛けられ、FW豊川雄太に先制ゴールを奪われた。

 熊本は後半23分、河原の右CKからDFイヨハ理ヘンリーがヘディングシュートを決め、1-1と同点に追いつく。だが、昇格は目前に迫るもあと1点が遠い。そのまま試合は終了し、熊本初のJ1昇格は来季の振り出しに戻った。

 結果は1-1のドロー。「ボールホルダーに対しての食いつきだったり、奪い方というのは強さを感じた。それでも距離感良くパスをつないで、前進できたときはチャンスもできていた。すごく差があるわけではない」(河原)。レギュレーションで昇格は逃したが、たしかな自信は手にした。

「間違いなく、きちんと自分たちのやることをやれば通用するということはわかりました。これは継続していかないといけない。あとは、押し込んだ状態で点を取れるか取れないかというところが、結果にも左右してくる。もっと決めるところは決め切るという力をつければ問題ない」

 J1を相手に善戦したが、それゆえに思いがこみ上げる。「1-1に追いついて、あと1点取れれば……。取るチャンスもあったので本当に悔しいです」(河原)。キャプテンは冷静を保ちつつ、無念さも垣間見せた。

(取材・文 石川祐介)
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