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“成長の1年”締めくくる4本のビッグセーブ! 浦和GK西川周作が示した指揮官への感謝「今日の目標はそれに尽きる」

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好守で試合の流れを引き留めたGK西川周作

[11.16 親善試合 浦和 4-2 フランクフルト 埼玉]

「お腹にはボールの跡が付いている」。「みみず腫れみたいになってて、写真を撮っておいた」。体を張ったセーブでゴールを死守した浦和レッズの主将・GK西川周作が、そうやって冗談を飛ばして笑みをこぼした。

 そして、その西川の笑顔の奥には安堵の表情があった。日本で遠征中のフランクフルトと『さいたまシティカップ』で対戦した浦和。昨季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)のチャンピオンを迎えての一戦は、お祭りのような様相を見せながらも、選手たちにとって重要な試合でもあった。

「自分たちはリーグ最終戦を含め、終盤に落ちた部分があり、勝てない試合が続いてシーズンを終えてしまった。何としても勝って終わる。笑顔で終わるというのが、リカルド監督のためだと思っていた」

 西川が口にしたのは、今季限りで退任となるリカルド・ロドリゲス監督への感謝だった。「今日の目標はそれに尽きる」と断言し、2シーズン浦和を率いた指揮官のラストマッチへ勝利を捧げる気構えで臨んだ守護神。主力を欠いた相手に、後半のみの出場で喫した2点は反省しつつも、「日本では経験できない」シュートをことごとく防いで、点差を守り切った。

「2-1になってからの(DFアレクサンダー・)ショルツのゴールがチームにとって非常に大きかった。少し余裕も生まれた中で、ピンチも来るだろうなと覚悟していたので、3本、4本と来たが上手く対応することができた」

 西川が話した4本はどれも決定機。「相手が打つ前にボールを触りにいくとか、ボールの手前まで寄せる」といった、今季よりGKコーチを務めるジョアン・ミレッ氏の元でトライを続けるゴールキーピングでビッグセーブを連発し、最後尾から試合を引き締めた。

 リカルド監督への「感謝の気持ち」をプレーで表現した西川。個人として、「非常に成長できた部分が多かった」と今季を振り返ると、「勝てたことが本当に良かった」と“笑顔”で締めくくった。

(取材・文 成田敏彬)
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