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「サッカー、今までありがとう」長野MF牧野寛太が今季限りの現役引退を決断

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 AC長野パルセイロは17日、MF牧野寛太(25)が今シーズン限りで現役を引退することになったと発表した。

 大阪府出身の牧野は、履正社高、関西大を経て、20年に長野でプロ生活をスタート。3シーズンでJ3リーグ通算15試合に出場し、1ゴールを記録した。今季限りでの現役引退に際し、クラブを通じて次のようにコメントしている。

「この決断は簡単にできることではありませんでした。ただ、度重なる怪我などもあり自分のコンディションをベストに持っていけないことを確信し引退を決断しました。僕の人生はサッカー以外なにもありません。夢であったプロサッカーチームから声がかかった日、初めてピッチに立った日、プロ初ゴールを決めた日など素晴らしい思い出がたくさんあります。

 ここまで来れたのは一番近くで支えてくれた家族のおかげです。僕のせいで親父とオカンが何回喧嘩してたかわかりません。それぐらい本気で支えてくれました。普段なかなか褒めてくれない親父が、僕がパルセイロに決まった時、嬉しそうに『おめでとう』と握手してくれたことを今でも覚えています。親父と喧嘩して怒っている僕に、慰めることなく怒ってくるおかんは天才だと思います、おかんらしくて最高です。約20年間のサッカー人生を共に闘ってくれたことに感謝しています。ありがとう。

 育成年代で僕を育ててくれたクラブの方々にも感謝しています。盾津東FCという小学生の頃は、キャプテンとも言われていないのに勝手にキャプテンマークを買って試合に出場していました。ちなみにユニフォームスポンサーはプーマなのに、アディダスのキャプテンマークです。なんでもありです。このクラブが僕のスタートです。

 ガンバ大阪ジュニアユースでは周りがバケモンしかいませんでした。プロ何人いるかわかりません。ワールドカップ候補全員入ってると思うぐらいです。サッカー人生初めての挫折を味わいました。

 履正社高校は、中学の時に苦しかった僕のサッカー人生を、もう一度明るくしてくれました。高校時代なしでは絶対プロになれていないと確信できます。高校サッカー選手権やインターハイ、憧れの舞台を経験させてもらい、そこで活躍できたことは将来自分の子供に自慢したいと思います。

 関西大学では、4年生の頃にキャプテンをさせてもらいました。さすがに勝手にではないです。ちゃんと選んでいただきました。なかなか経験できない4年間を過ごし、大人として過ごしていく上で大切なことをたくさん学びました。サッカーで出会った多くの仲間は僕にとって一生の宝物です。

 そして最後に、プロになってから経験したクラブはAC長野パルセイロのみです。誇りです。僕の最後のチームになるので、魂置いていきます。日頃から支援してくれているスポンサーの方々、どこのチームよりも熱いファン・サポーターのみなさん、3年間ありがとうございました。このチームの力になりきれず申し訳ないです。

 ですが、このチームでサッカーができたことは本当に幸せでした。素晴らしいスタッフ、選手がいたからこそ難しい決断ができたと思っています。来年こそはJ2に上がれることを、ファンとして期待しています!このクラブが大好きでした。ありがとうございました。サッカー、今までありがとう。」

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