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「結果で恩返しできるように」大阪学院大、松本内定MF國分龍司と仙台内定GK梅田陸空が会見

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左から實好監督、MF國分、GK梅田、石櫃コーチ、松代コーチ

 大阪学院大が15日、Jリーグ加入内定合同記者会見を実施した。主将MF國分龍司(4年=G大阪ユース)が松本山雅FCに、GK梅田陸空(4年=大阪学院大高)がベガルタ仙台に入団する。

 今夏の総理大臣杯で準優勝する快進撃をみせた大阪学院大から2人のJリーガーが誕生する。同大サッカー部からは、19年に富山に入団したGK齋藤和希以来で、通算22人目、23人目のJリーガーになる。

 國分は「自分がここまで成長できたのも、周りの人の支えだったり、育ててくれた人の力だと思う。1日でも早く試合に出て、チームの力になりたい」と意気込めば、梅田も「今まで携わってくれた方に結果で恩返しできるように頑張りたい。GKは大卒1年目でスタメンに定着する選手はあまりいないが、自分がそれを覆したい」と力強く話した。

 恩師となる元Jリーガー3人の存在も大きかった。昨年より京都などで活躍したOBの石櫃洋祐氏がコーチに就任。そして今季からは新監督に實好礼忠氏、GKコーチに松代直樹氏が就任して、指導にあたっている。

 國分にとって實好監督は、G大阪ユース時代にも1年半、師事した関係にあった。ただ實好監督は就任時に國分がキャプテンを務めると聞いた際、「不安だった」と明かす。「高校時代は学校に頭を下げにいったこともあったので」。

 しかしそんな思いは杞憂に終わった。200人を超える大所帯をキャプテンとしてまとめ上げる姿は、頼もしく映った。「みんなでコミュニケーションを取りながらやってくれた。すごく成長していた」。大人になった愛弟子に目を細める。

 松本には当初、夏に練習参加を予定していたが、総理大臣杯の快進撃もあって、予定は10月にずれ込んだ。ただそこでみせたパフォーマンスが良く、無事に獲得オファーを勝ち取ったという。松本の江原俊行スカウトも「攻撃的なセンスを感じた。うちの今の状況をみると攻撃的な中盤がいないので、獲得に至りました」と期待を寄せた。

 梅田にとっても、松代コーチとの出会いは財産になっている。松代コーチは梅田の第一印象について、「苦手と得意がハッキリしていた選手だった」と振り返る。187cmの長身を生かしたハイボールの処理や、抜群の身体能力から繰り出されるシュートストップに強みをみせる一方で、足元で繋ぐプレーなどに課題を持っていた。

 それでも1年間、松代コーチと二人三脚で課題の克服に取り組み、今季の大学サッカー界を代表するGKになるまで成長した。シュート練習に付き合うことが多いという石櫃コーチも「まだ僕のシュートを止められない」といたずたっぽく笑うが、「残り時間少ないですけど、たくさんシュートを打って送り出したい」とエールを送った。

 早くもJリーグ基準を知ることが出来た2人だが、ここからがスタートだということも分かっている。特に梅田はレギュラーに定着した21歳GK小畑裕馬や、FC東京から加入するGK林彰洋らとのポジション争いを勝ち抜かないといけないが、もちろん覚悟は出来ている。「仙台では自分が優勝に関わるプレーをしていきたい」。恩は必ず、結果で返してみせる。
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