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「身長も5cmほど伸びた」横浜FMユースの元10番MF榊原彗悟、JFL経由で4年越し帰還

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MF榊原彗悟

 かつて横浜F・マリノスユースで10番を背負った技巧派MFが、4年越しに古巣復帰の夢を叶えた。「憧れのクラブでプレーできるチャンスがあることがすごく嬉しい」。MF榊原彗悟は遠回りで苦労した過去のぶんまで、慣れ親しんだトリコロールのユニフォームで飛躍していくつもりだ。

 榊原は高校3年時の2018年、横浜FMユースの中心選手としてJユースカップを制したが、トップチーム昇格は果たせなかった。大学進学や海外挑戦の道を模索するも話がまとまらず、翌19年4月中旬にラインメール青森加入が発表。JFLから社会人キャリアをスタートする形となった。

 その際には、クラブ発表を通じて「正直この選択が正しかったのか自分でもわかりません」と葛藤を明かしつつも、「この選択が正しかったと思えるように青森の地で輝いてみせます」とコメント。その言葉どおり、初年度は無念の出場ゼロに終わったが、3年目から徐々に出場機会を掴み、横浜FM帰還への道を切り開いた。

 すでに昨季時点で保有権は横浜FMに移っていた中、青森への期限付き移籍という形で引き続きプレーし、JFL29試合1ゴールとコンスタントに出場機会を獲得。そして今季、ついにレンタルバックで横浜FMに帰ってきた。14日の新体制発表会見では「憧れの場所だったのでプロサッカー選手として帰ってこられたことを嬉しく思う」と喜びを語った。

 高校3年夏の登録身長は162cmだったが、横浜FMの復帰リリースでは167cm。遅れてきた成長期もステップアップを後押しした。

「ユースを卒団してから身長も5cmほど伸びて、体重も5〜6kg増えた。JFLで試合をしていて身体的な弱さがすごく目立つことがあったけど、3年目あたりからは身体のハンデはあまり感じずにプレーできていたので、まだまだ足りないけど、少しずつ成長は実感できたのでまだまだ成長できたら」

 依然としてフィジカルはウィークポイントだと自覚するが、「この1年で身体的にも成長したい」と意欲を燃やす。さらに「スピード感、強度は足りないと思うけど、ファーストタッチやターンで見ている人を魅了するプレーをできれば」とストロングポイントを前面に出していこうと意気込んだ

 すでに始動しているチーム練習では「練習からスピード感も強度もトップクラス。慣れるのに必死」とJFLからのレベルの違いを突きつけられているという。それでも「先輩方がいろいろアドバイスをくれるので成長していければ」と榊原。奇しくも同時加入となった横浜FMユースの同期MF木村卓斗(←明治大)と共にピッチに立つべく、「お互い選んだ道は違ってもマリノスのこの舞台で再会できて嬉しい。切磋琢磨しながら頑張って行けたら」と若き力でキャンプからアピールしていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
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